■イギリスにおける英語について
シベリア上空後は延々と雲が出てしまい、全く地上が見えず。
しかたないので映画を見てましたが、今回見たブルース・ウィルス主演のRED、
後はデヴィッド・フィンチャー監督のソーシャル ネットワーク、共に面白かったです。
で、ドーヴァー海峡の上空でようやく雲が晴れたのですが、
ふと見ると、何か海面上にある。
船にしちゃ変だね、と思って良く見ると、あれ、風力発電用の風車だ。
なんでこんな海の中に?岸辺まで30km以上はあるぞ?と思ったんですが、
帰国後に調べてみたら、イギリスは現在、この海中風力発電所を本格建設中で、
100基以上建設するつもりらしいです。
ここら辺、かなりの船が行き来してると思うんですが、浅瀬とかで、
航路から外れてるんでしょうかね。大胆な事をやるなあ。
ようやく辿り着いたイギリス本土。
行きはジェット気流を逆走するので、対地飛行速度で100km/h以上遅く、
12時間近くかかってようやくここまで到着。
前回はうまい具合にビジネスクラスに座らせてもらえたんですが、
今回のようなエコノミークラスだと、拷問に近いものが…。
でもって、本土上空に入った直後、海沿いのエリアに明らかに航空機の滑走路らしきものが。
現状は1本滑走路ですが、あきらかに昔は3本、三角形に滑走路があったのが見えます。
こりゃ軍の基地だろう、と思って帰国後調べてみたら、
バードウェル ベイ(Bradwell
Bay)基地で、アメリカがやって来て急に強気になったイギリスが、
1942年、大陸方面へ出撃する基地のひとつとして使用開始したものでした。
当然、現在は閉鎖されてます。
モスキートやタイフーンが主な配備機だったようですが、大戦末期にはV-1ミサイルの撃墜を
狙ってテンペストの部隊とかも配備されてたようです。
まあ、できれば海の上で落したいでしょうからね。
ようやく到着。
成田発がほぼ昼の12時で、12時間の飛行、という事は本来なら夜中の0時過ぎ。
私、時差ボケは無いので、その点は大丈夫で、外が明るいと眠くもありません。
ちなみに現地時間は午後の3時半。
で、実は出発直前に現地のツアー会社にユーロスター、つまりヨーロッパ本土まで行ける
ステキ電車で行くパリの日帰り突撃ツアー(朝6時半集合、夜10時30分解散)
を申し込んであったんですね。
えらく安かったんですよ、これ。
パリまでの往復+パリ市内のバス・地下鉄乗り放題キップがついて104ポンド。
まあざっと14000円というとこで、えらく不便な時間帯を使う、
という点を差っぴいても、ネットで調べた通常料金より4割近く安かった。
しかも格安なので、チケットの受け渡しのみ、ガイドもつかないから、かえってありがたい。
日本でも、沖縄あたりだと、自分で手配するより
ツアーで手配した方が安いと聞くので(私は行った事無いので聞いた話だが)
それと同じようなものでしょうかね。
が、このツアー会社、一つ問題があって、参加日の前日までに、
かならず確認の電話をくれ、となっていたのでした。
いわゆるリコンファーム(Reconfirmation 発音的にはレカンファームで通じる)で、
今時、そんなのが必要なのか、イギリスだなあ、と思う。
つーか、このツアーあらかじめクレジットカードで決済してるんだから、
来ようが来まいが取りっぱぐれはないはずなのに…。
余ったら、他に売り飛ばす気なんでしょうかね。
で、、私は海外での電話が苦手でして、
過去に数回、アメリカで使ったが、ことごとく目的を達成できずに挫折しているのですよ。
やだなあ、と思ったもののとりあえず、税関を出た前にあった公衆電話に。
この段階では両替したお札のみ、コインは持ってませんが、
海外の公衆電話はクレジットカードが使える場合が多く、
案の定、これもオッケー。
とりあえず、クレジットカードの投入口に差込、一瞬待ってから引き抜く。
これ、以前に入れっぱなしにしてたら、いつまで経っても使えず、
頭を抱えたことがあったのだ。学習したぜ。
で、後は番号をかければ…と思ったら、いきなり受話器から、
日本語で使用方法の案内が流れて驚く。
クレジットカードの磁気情報って、国籍データも入ってるのかと知る。
とりあえず、案内の通りにやると、では番号を押してください、
というので、相手の会社の番号を押すと、あ、つながった。
オペレーターとかにつながらずに直結されたので、ちょっとホッとする。
海外の電話オペレーターって、その国の電話の使い方を知らない人間だと、
語学力以前の問題で、全く話が通じない事が多いので、苦手なのだ。
が、安心したのもつかの間、アロー、とえらくシリアガリな発音で女性が電話に出た。
ああ、これは強烈なインド ナマリ英語!
私がその貧弱な英語力でなんとか渡り歩けるのは、
会話相手に十分な英語能力がある場合が多いからで、
こっちの貧弱な語力を相手の経験と想像力で補ってもらってるからだ。
が、この人はどうなんだ?と思ったら案の定、話がかみ合わない。
リカンファーム、プリーズと言ったら名前は何?というから伝えると、
で、何の用?と聞いてくる。
リカンファームだよ、というと、何の確認?と返ってきて絶望的な気分に。
会社名を確認すると、確かに、その会社だ。
金曜のパリツアーに行くんだ、確認しろと言われたアルヨ!と何度か言うと、
ようやくオッケー、オッケーと言って、じゃあナンバーを教えて、と言う。
ナンバー?と聞き返すと、予約メールに書いてあるだろう、との話。
で、見てみると、ナンバーはある。すくなくとも4種類(笑)。
どれヨ?と聞くと、予約ナンバーと書いてあるやつだ、と言うのでそれを伝える。
するとオッケー、オッケーと言って、最後にタクシーの迎えは要るか?と聞いてくる。
いや、自分で駅まで行くアルヨ、というとオッケーオッケーと言い、
しばらくの沈黙の後、突然、電話が切れた。
…大丈夫だよなあ、と思うも、まあ海外ではこんなものか、と気を取り直して、
ロンドンに向かう地下鉄乗り場へ。
あ、これだ。
ヒースロー空港は結構歩くのだが、案内はしっかりしてるので問題なし。
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