■さあ君もマンガ ドロワーだ
で、最初は基礎の基礎から。
左のページでは日本のマンガの読み方、
右のページではまずは鉛筆を用意しよう、
とそこから説明が始まってる。
「マンガの読み方に説明が要るんだ」
日本語と英語では読む方向が違うので、右のコマから読む、というのが理解しづらいらしい。
もっとも、実際の英語のマンガはアメコミ同様、左から読むように描かれてるし、
翻訳モノはサンフランシスコ旅行記のラストで説明したように、
左右反転印刷して、左から読むようになってるんだけどね。
「その読み方の説明に使われてるマンガが、また微妙なとこだな…」
これはなぜか全体に渡ってこうで、具体的な作品名は挙げないでおくが、
妙に古かったり、マイナーな作品だったりで、
外人さんがマンガと聞いて思い浮かべるような作品は皆無だった。
理由はわからん。
で、ここからは具体的な絵の描き方。
「やっぱり目なんだ」
目らしいね。
ただしBig
eyes のほかにも、左のページでは Big head と Big
hair、
頭部と髪型全体も大きく描け、としてあるから、
顔全体を大きく描くのがマンガの特徴である、としてるようだ。
ちなみに顔の描き方の部分では、良く見るツリ目のエイリアンを参考に、
アレの顔のパーツを少し上にずらしてみよう、といったアドヴァイスが付いてる。
「そこら辺は微妙な気もするなあ」
でも実際にそういったタイプの絵も多いから、
あながち間違いではないだろう。
これで全部解決ってわけではないけどね。
さらには背景のスピード線の描き方の解説まであるのさ。
「本格的じゃん」
本格的なんだよ。
「内容もまともだし」
まともなんだよ。絵もウマイ。
なので、ツッコミどころはほとんどないのさ。
イギリスにおけるマンガ文化は、思った以上に成熟していた、としか言うしかない。
あとはビクトリア クロスオチの跡を継ぐネタがいつ登場するか、くらいだろう。
なので、当初思ってたのとはずいぶん違った形になってしまったが、
とりあえず、今回のオマケ編はここまでだ。
またいずれ、どこかに出かけたら、ペロ君、よろしくね。
「さいですか」
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