さあ君もマンガ ドロワーだ



で、最初は基礎の基礎から。
左のページでは日本のマンガの読み方、
右のページではまずは鉛筆を用意しよう、
とそこから説明が始まってる。

「マンガの読み方に説明が要るんだ」

日本語と英語では読む方向が違うので、右のコマから読む、というのが理解しづらいらしい。
もっとも、実際の英語のマンガはアメコミ同様、左から読むように描かれてるし、
翻訳モノはサンフランシスコ旅行記のラストで説明したように、
左右反転印刷して、左から読むようになってるんだけどね。

「その読み方の説明に使われてるマンガが、また微妙なとこだな…」

これはなぜか全体に渡ってこうで、具体的な作品名は挙げないでおくが、
妙に古かったり、マイナーな作品だったりで、
外人さんがマンガと聞いて思い浮かべるような作品は皆無だった。
理由はわからん。




で、ここからは具体的な絵の描き方。

「やっぱり目なんだ」

目らしいね。
ただしBig eyes のほかにも、左のページでは Big head と Big hair、
頭部と髪型全体も大きく描け、としてあるから、
顔全体を大きく描くのがマンガの特徴である、としてるようだ。

ちなみに顔の描き方の部分では、良く見るツリ目のエイリアンを参考に、
アレの顔のパーツを少し上にずらしてみよう、といったアドヴァイスが付いてる。

「そこら辺は微妙な気もするなあ」

でも実際にそういったタイプの絵も多いから、
あながち間違いではないだろう。
これで全部解決ってわけではないけどね。




さらには背景のスピード線の描き方の解説まであるのさ。

「本格的じゃん」

本格的なんだよ。

「内容もまともだし」

まともなんだよ。絵もウマイ。
なので、ツッコミどころはほとんどないのさ。
イギリスにおけるマンガ文化は、思った以上に成熟していた、としか言うしかない。
あとはビクトリア クロスオチの跡を継ぐネタがいつ登場するか、くらいだろう。

なので、当初思ってたのとはずいぶん違った形になってしまったが、
とりあえず、今回のオマケ編はここまでだ。

またいずれ、どこかに出かけたら、ペロ君、よろしくね。

「さいですか」


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