■それでも戦争は終わらない
ドイツの爆撃機などで使われていた、航法用の道具。
下の地図で、現在ドコにいるかを見れたようです。
ここからは戦時中のイギリス国民に関する展示で、
まずは女性の社会進出から。
アメリカと同様、イギリスでも戦時中は労働力の不足から
女性が働き手の中心として社会進出を果たしていたのでした。
ここら辺りが終戦直前からのの労働党の躍進に繋がったりするんですが、
そこまで説明してると終わらなくなるので、今回はパス(手抜き)。
戦時中とはいえ、女性はオシャレ心を無くしてないのよ、という感じの内容でした。
こちらは、前回の旅行記でも紹介した、贅沢をやめようポスター。
全身にハーケンロイツが入った浪費虫(笑)が、
買い物に来た奥さんに、パーっと散在しちゃいましょ!と
そそのかすのですが、奥さんが、それは無駄使いよ、と拒否してます。
判りやすいんだか、回りくどいのだか…
ちなみに、右下の浪費虫に書き込まれたハーケンクロイツが、
水平タイプなのに注意。
戦争初期にイギリス人がハーケンクロイツと聞いて思い浮かべるのは、
こっちの水平型だった、という事です。
これも前回の旅行記で紹介したヒットラー総統虫(笑)。
まあ、Gにされてしまった総統、しかも心臓部に弾痕アリ、ですから、
イギリス人てのも大人気ないな、と。
ついでに、これは斜めと水平のハーケンクロイツが混在してます。
唐突に展示してあったマーリン25型。
1段2速過給機を積んだ20型の派生型ですが、細かいトコはよう知らん。
マーリンというとスピットファイアに積まれた45型、61型などが有名ですが、
実はその全生産数の6割近くがこの20型で占められます。
理由は単純で、ランカスターなどの4発爆撃機に採用されたので、
とにかく数が必要だったから。
もっとも、必要だったから、で簡単に数が揃えば誰も苦労しないわけで、
ここら辺はアメリカからイギリスに進出していた
フォードの大量生産システムが大きな役割を果たしています。
イギリスの産業界は、この戦時生産に関してはほぼ無力でした。
当時、ロールス・ロイスにいた流体力学使いのエンジン屋、
フーカーがフォードの工場を見学した時に、
その品質の高さと、ケタ違いの生産能力に驚愕してますね。
ついでに、アメリカのパッカード社が最初にライセンス生産を始めたのも、
この20型のシリーズでした。
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