■いろんな戦争があったのだ
さて、いよいよここからは第二次大戦の展示となります。
ようやく、ここまで辿り着いたわけです(笑)。
まずは前哨戦ともいえる、ドイツのポーランド侵攻、
そしてソ連のフィンランド侵攻(冬戦争)の展示。
一番手前、妙に銃身が長いのはポーランド製の
7.9mm対戦車ライフル、WZ.35(kb
ppanc wz.
35)。
30度の傾斜をつけた15mmの装甲を300m先から撃ち抜け、
100mまで接近すれば同じ条件で40mmまで抜けたそうです。
1939年当時の戦車が相手なら、真正面から撃ち合ったりしなければ、
それなりに勝負になったでしょう。
これで戦車を破壊するのは無理ですが、
世界中の戦車は普通、人間が操縦してますから、
装甲を突き破って弾が中に飛び込めば、なんらかの損害が期待できます。
ただし、ポーランドにワーッと攻め込んで来たドイツ軍相手にどれだけ
活躍できたのかはよく判らず、むしろ戦後にこれを押収した
ドイツ、イタリア軍の手で使われたケースが多いようです。
その奥に見えてる小銃はこれもモーゼルだと思ったら、ポーランドが
モーゼルのG98小銃を基に開発したWZ.1929という小銃だそうな。
基にした、というか、モーゼルそのまんまじゃないのか、という気もしますが…。
こちらもポーランド謹製、ラドムM35(Radom
M35/発音は英語読み)9mmオートマチック。
ポーランドのメーカーが開発したもの、との事ですが、
なんか、どっかで見たようなシルエットのような気がしなくもなく…。
しかし、意外と銃器類の自国生産をやってたんですね、ポーランド。
そういや、航空機も結構造ってたなあ…。
こちらは冬戦争の主役、フィンランドが造ってたラハティ(lauti)L-35 9mmオートマチック。
これ、冬戦争はおろか、1970年代ころまでフィンランドでは使われてたとか。
で、これもどっかで見たようなシルエットですが(笑)
見た目通り、その機構はルガーP.08とよく似てる、との事。
ただ、ルガーの特徴である尺取虫のように上に跳ね上がる機構はなく、
ボルトが後部に水平に飛び出す形になってるようです。
さて、ここからも迷宮のようにいくつかの展示に分岐してます。
まあ、適当にうろつく事にしましょうかね。
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