■色んなものがあったのだ



こちらはイギリスが第一世界大戦中に生み出した空母たち。

奥のデカイ船が、世界初の全通飛行甲板、つまり全甲板に渡り、
艦橋などの邪魔者をなくした飛行甲板を持つ、HMSアーガス(Argus)です。
1918年、ぎりぎり間に合った、という感じで第一次大戦中に完成、
これがなんと第二次大戦までも生き抜いて、1946年にようやく廃艦となってます。
もともとは客船を改造したものなんですけどね。

その手前は巡洋艦から改造された世界初の空母、HMS フューリアス(Furious)。
この艦は何度も改造されて形がコロコロ変わるんですが、
これは2度目の改修が終わった辺りでしょうか。
ちなみにこの艦も第二次大戦を生き延びるんですよ。

元が巡洋艦なので、飛行甲板の真中に艦橋が残ったままですが、
さすがにこれはどうよ、となり、後に撤去されます。
で、良く見ると後部甲板に飛行船が繋留されてます。

飛行船の運用もできた、というのは初めて知りました。
第二次大戦期の空母、ホーネット(初代)などでも運用例はあるので、
まあ無理ではないのでしょうけども。

ちなみにこの模型、両者の縮小スケールが異なるので、
実際はこんなに大きさに差はない…というか
実際にはフューリアスの方が全長は長いです。




こちらは、1911年に完成していた水上機母艦、HMS エンガダイン(Engadine)。

4機のショート184型水上気を運用できた、との事なんですが、模型で見る限り、
2機でもアップアップのような気が…。



お次は第一次大戦期の空襲関係の資料。

右のポスターはドイツの飛行船による空襲に注意、といった内容…
かと思ったら、家に居て爆弾に当たって死ぬより、銃弾の中で戦う方が、なんぼかマシだぜ、
というスゴイ文章で陸軍への志願を呼びかけるポスター。
ここまでムチャクチャな理屈はあまり聞いたことがありませぬ…。

ちなみに左は、おなじみの敵見方識別用のシルエットが載ったポスター。
飛行船が結構あるのが第一次大戦らしいところですかね。



当時の各国指導者の陶器製人形。
一体全体、どんな需要があって造られたのやら…。



ここで突然、有名なドイツの暗号機、エニグマの展示が。
となると、もう第一次大戦は終了、そろそろ第二次大戦のコーナーですかね。


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