■そろそろ大戦へ
さて、ようやく両大戦の展示コーナーへ来たようです。
このパネル展示の奥が入り口らしい。
その奥にあった時計とカウンター。
下の数字は1億154万を超えてるんですが、
これが20世紀に入ってから今日までの間に起きた
戦争、紛争による死者の推定総数なのだとか。
推定にしちゃ1ケタまで細かく表示してますが、
とりあえず1999年12月31日の段階でほぼ1億人に達した、
と判断して、そこから確認できる限りの死者数をカウントし続けてるのだとか。
この数字がおおよそ正しいとすると、この10年で約1154万人が戦争や紛争で亡くなってる、
という事ですから、ざっとの計算で1分あたり3人弱の命が失われてる、となります。
…冷静に考えると、すごい数字ですね。
ちなみに、この時計にも何か意味があるらしいのですが、
何度読んでも言ってる意味がわからず(笑)…。
さて、ここから展示が始まるのですが、やたら細かい部屋に分かれており、
ほとんど迷宮状態です。
とりあえず、適当に突っ込んで行きますよ(笑)。
第一次大戦時のイギリスの元帥、
“サー” ジョン フレンチ(John
D.P.French)が使っていた元帥杖(marshal
baton)。
元帥杖というのは、陸軍軍人の頂点にある元帥(Marshal)に与えられる杖で、
まあ、一種のステータスシンボルだったりします。
本来はこれで“騎兵、突撃せよ!”といった采配を行うためのものらしいんですが、
近代戦においてはそんな事やってたら死にますから、
あくまで元帥の地位のシンボル、といったシロモノとなってゆきます。
ちなみにこれはドイツ軍にもあり、ナチスの党大会などでは、
国家元帥(笑)である“衝撃の白いデブ”ゲーリングがあの体で
魔女っ子のように元帥ステッキを握りしめてる姿が見れます(笑)。
ちなみにドイツ空軍のものと思われる元帥杖が、
スミソニアンのアメリカ史博物館にありましたね。
左側は第一次大戦時のドイツの儀仗用ヘルメット。
その後ろの肖像画はカイザーとしてあったので、
てっきり大戦時のプロイセン国王、ヴィルヘルム2世だと思ってたんですが、
良く見てみると、ちょっと太ってて別人のような感じが。
誰でしょうね、これ(笑)。
ちなみに右側に見えてる漢字の旗は1900年、中国本土であった義和団の乱の時に
北京に乗り込んでいったイギリス軍が押収したものらしいです。
それがなんでこのコーナーに展示されてるのかはよくわからず。
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