■ミサイル時代を宣言した国だから



フェアリー ファイアフラッシュ 空対空ミサイル。
1955年ごろから導入が始まった、イギリス初のレーダービーム追尾型の誘導ミサイルです。

母機が目標に向けて発したレーダー波の反射に誘導されて飛んでゆく
(ミサイル自体にレーダーはない)タイプですが、それ以前になんじゃこりゃ、
というシステムになってます、このミサイル。

この三位一体、安売りされてるバナナのごとき3本セットの外観は、
上下の二つがロケットブースターで、真ん中の小さいのが本体。
でもって、本体には推進装置がありません(笑)。
ただし、稼動フィンは本体にしか無いので、進行方向の制御とかは
本体の仕事だったようです。

で、このブースターで目標の側まで飛んでいったら、せーの、と本体を残して
ブースターは外れてしまい、後は惰性で目標に突っ込んで行くことに…。

そんなんで当たるんかいな、と思いますが、
やっぱり当たらなかったようで(笑)テストレポートによれば
“プロペラ推進の大型爆撃機になら当たるかも”という
1955年の航空兵器として、それはどうよ、という所見が書き込まれ、
結局、まともに運用されることもなく、そのまま引退、となったそうな…。



戦争でもやる気かってな感じの巨大ミサイル レッド ディーン(Dean)。
名前からして、これもレインボー計画の中の兵器なんでしょうね。

これ、こんなにでかいのに、空対空ミサイルです。
レーダー誘導方式、との事ですが詳細はわからず。
開発はトラブル続きで、1956年にキャンセルとなったとか。



ブースターの分離テスト用実験機らしいです。
形状からして、冷戦期の館にあった地対空ミサイル、
ブラッドハウンドのものじゃないかと思うんですが、詳細不明。



ブリストル605ロットモーター。

本来はバッカニアに使おうと思ってたんだけど、
結局、南アフリカ空軍が使っておしまいでした、
という、よくわからない、やや投げやりな(写真手前)解説とともに
展示されていたもの。

当然、よくわかりません、はい(笑)。


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