■世の中はいろんな機体であふれてる
フェアチャイルド F-24 アーガス(
Argus/アルゴスの英語読み)。
アメリカ製の機体です。
そもそもは大恐慌後、大型旅客機は売れねえや、ということで
民間向けに開発された1932年初飛行の小型ビジネス機。
UC-61の名前でアメリカ陸軍も偵察、連絡用の多目的機として使ってました。
やや大型なので、グラスホッパーやドイツのシュトルヒのような気軽さはないものの、
それなりに幅広く使われたようです。
イギリスにはレンドリースで600機以上が持ち込まれ、この手の機体をあまり持ってなかった
イギリスではかなり重宝されたようです。
アブロ アンソン C.19。
ロンドンでは輸送用トレーラーに胴体だけ乗っかって展示されてましたが、
こんな変な顔の機体だったのか…。
1935年3月に初飛行、沿岸警備から各種訓練など、
いろんな用途に使われた機体らしいです。
大戦中のイギリスのパイロットが基地間の移動で、この機体に乗った、という記述を
何度か見たことがあるので、そういった用途にも使われていたのでしょう。
ホーカーシドレー ナット(Gnat) T1。
戦争の館にあったインド空軍の小型機、ナットF1の練習機型。
本来はフォランド社の機体なんですが、1959年に同社がホーカーシドレーに
買収されてしまったため、この機体はホーカーシドレーとなってます。
ほんとに航空機関係の会社はコロコロ合併で名が変わるからややこしいな…。
例のナットF1戦闘機は、非常に運動性が優れていたものの、
あまりに小型で拡張性が無く、イギリス空軍による採用は見送られてしまいます。
が、その性能に驚いたイギリス空軍は、これをジェット練習機として採用することを決定、
そこで造られたのがこの練習型のT1でした。
1962年から導入を開始、1978年まで使われた、とのこと。
運動性のいい機体だったので、イギリスのアクロバット飛行チーム、
レッドアローズの使用機体となっていました。
展示は、そのレッドアローズの塗装をしたもの。
BSA B40。
350ccエンジンのイギリス製バイクのようです。
基地警備や要人警護などに使ったとの事ですが、このカウル、
カッコいいような、そうでもないような微妙な…。
デービッド ブラウン社の航空機牽引車。
第二次大戦中から、イギリス空軍は航空機の移動にはこの手の車を使ってたそうで、
舗装された路面なら、30トンまでの機体を牽引できたとのこと。
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