■ようやく飛行機へ



ヴィッカース ヴァーシティ(Varsity) T Mk.I。

Varsityってのはボートレースなどのチームとのことだとか。
これは各種搭乗員の練習用の機体で、パイロットだけでなく、航空機関士、無線士
などの訓練に使え、1951年から、40年ちかく現役だった、との事。

でもって、はい、当然これもよく知りません…



時代がゴチャゴチャですが、これは比較的有名なユンカース Ju52/3M。

1932年4月に初飛行した、当時のドイツを代表する旅客機。
17人乗りのこの旅客機は輸出もされ、わかりにくいですが、この展時機は、
ブリティッシュ エアウェイズの塗装となっています。

でもってナチスドイツによって1935年、ドイツの再軍備が宣言されると、
輸送機、爆撃機としても使われてゆくことになるわけです。
スペイン内戦で実戦投入され、以後は第二次大戦中も活躍する事になります。

この機体も、Me109やHe111のように戦後、
スペインでライセンス生産が行われる事になり、
展示の機体はそんなCASA製で1954年製造のもの。

スペイン軍が使用したものを、引退後、RAF博物館が購入したとか。
この時代の機体で、初飛行から20年近く造られ続けた、というのもスゴイ話です。




ホーカー シグネット(Cygnet)。
Cygnetってのは白鳥のヒナの意味らしいです。

でもって、この旅行記では既に何度か登場している航空機設計屋さん、
“サー”シドニー・カムがホーカー社で最初にデザインした機体なんだそうな。

王立航空クラブが行った軽量飛行機審査会(light aircraft trials)、
その1924年大会に参加するため、2機が造られた、とのこと。
賞金がかけられたコンテストだったらしいのですが、
このコンテストのルールがイマイチよくわからない(笑)。
が、何かの賞はもらってるみたいです。



なぜかここ、ヘリコプターはこんな感じで台の上に展示されてました。

これはブリストルのシクモア(Sycamore)で、スズカケの木の意味らしいですが、
ようするにプラタナスのことでしょうかね?

1947年7月に原型機が初飛行したイギリス初のヘリコプターだとのこと。
1953年から配備開始、ドイツやベルギーにも輸出された、との事ですが、
例によってよく知(以下略)。



ウェストランド ドラゴンフライ。
どっかで見たことのある機体だ、と思ったら、アメリカのシコルスキー S51の
ライセンス生産版でした。

朝鮮戦争でおなじみの機体ですが、ドラゴンフライ、トンボというのは
確かにその通りだ、という面構えです。
もしかしたら、ホバリングできる、という意味かも知れませんが(笑)。

ちなみにイギリスで、世界初のヘリコプター民間航空路線が開かれた時の機体でもあるそうで、
この塗装はその時のものを再現したのだとか。


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