■オールドタウンから
この駅に来たのは明日のパリ行きツアーの集合場所確認のため。
例のインドなまりのお姉さんによれば、ここにあるユーロスター乗り場に、
ウェルカムデスクがあるので、その前に来いとのこと。
が、とりあえずユーロスターの乗り場は見つけるも、ウェルカムデスクなるものはなし。
あれま、と思うも、入ってすぐの左手にツアーデスクというのがあり、
まあ、これなんだろうな、とそこまで確認して帰る事にする。
後はキングスクロス駅、このエリアの3つ目の駅に行けば、
帰りの地下鉄にも乗れます。
地下からも行けたのですが、せっかくなので地上から。
5年ぶりのキングスクロス駅は、ここもあちこち工事中となっておりました。
そこから2つ目の駅がホテルの最寄り駅、オールド ストリート駅。
が、最寄り駅と言っても、地図で見る限り、軽く1km以上はある。
果たして歩けるのか?と確認のため、歩いて見ることに。
で、駅から地上に出るとご覧のようなビルが。
この辺りはイーストエンドの北側の入り口、といった場所なんですが、
この手のビルを見る限り、イーストエンド、再開発で新しい街になりつつある、
というのはホントらしいな、と思う。
ただし、このビルからちょっとでも裏に入ると、古びた集合住宅が建ち並んでます。
オールドストリート駅は円形交差点の下にあります。
イギリスの古い道路では、日本の交差点と違い、十字に道路が交差せず、
円形の道路に入りますので、その空間を利用して駅にしてるようです。
どういうこっちゃ、といえばこんな感じ。
円形交差点の場合、2つの道路は直接交差せず、円形にされた道路に入ります。
各方向から来た車は必ず左折してこの円形道路に入り、
自分の行きたい方向の道路に来たら、再度左折して出てゆきます。
これなら信号機もいらないし、待ち時間もないしでイカス!という感じですが、
基本的には馬車時代に作られたシステムなので、交通量の多い道路には向きません。
このオールドストリートの交差点も写真の左手に見えてるように
結局、信号機が付いてしまってますから、むしろ非効率な交差点となってます。
このオールドストリートの場合、駅全体をこの円形交差点に合わせて造ってしまったため、
通常の交差点に改修できなくなってしまったのかも。
が、交通量が少ないエリアではまだ有効なようで、
この信号の無い円形交差点、郊外などでは結構見かけ、
コーリンデール駅からRAF博物館に行く途中にも1箇所ありました。
余談 その1。
上のような交差点なので、中心には円形の広場ができます。
この円形の広場(あるは交差点全体)をサーカス(Circus)と呼びます。
なので、ロンドン市内にやたらあるサーカスと言う地名、
ピカデリーサーカス、オックスフォードサーカスなどは、
別にそこに空中ブランコが常設されてた、というわけではなく、
大きな交差点の事を意味します。
これらは現在、交通量の増大に伴い、普通の十字路になってますが、
かつては上のような円形交差点だった、という事がわかります。
サーカスは、そのテントが円形であることから来た名前ですから、
まあ、語源は一緒なんですが。
ついでに、直線道路に囲まれた四角い広場がスクエア(square)ですね。
余談 その2。
馬車時代が事実上存在しなかった日本の都市ではこの手の
交差点をほとんど見かけることはありません。
(とりあえず私は見たことがない)
ただし、なぜか本郷にある東京大学の総本山内には、
この円形交差点に似た小さな交差点がいくつか造られており、現存してます。
…大学内に馬車でも走らせる気だったのか、
使い道もわからないまま、形だけ真似てみたのか…。
その駅前にあった大型の広告用モニタ。
ロンドンでは今でもこの手の屋外モニタは珍しいので写真に撮ってしまう。
でもって、右下になぜか温度計が。気温8度ですから、結構寒かったんだな、と。
ちなみに、この広告、デカいハートマークにガッツポーズのアンチャン、
一体なんの広告だ、と思ったら、今週開催の競馬のものでした。
下を見ると火曜日から金曜までとなってますので、平日開催なのか。
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