■高速展開な展示



人類最初の文明、という事でエジプト、インダス、メソポタミアの地図がありました。
でもって、良く見るとイギリス南部にも赤い丸があって張り合っております(笑)。

中国が抜けてますが、あのエリアで古代文明と呼べる紀元前2000年以上の遺跡は
戦後になってから本格的な発掘が始まったものが多く、
この博物館でも収蔵品は少ないのかもしれません。



でもって、いきなりフランスで発見された、穴あきの杖の握り部分。
約13000年前のもの、との事ですが、さっきの地図にフランスなかったような…。
そもそも、文明発生以前では…。

ついでに、これの材料はトナカイの角か骨(材料はトナカイとしかしてない)との事。
じゃあ下の馬の写真は何?と思ったら、
どうもこれの形が馬の首を模してるのではないか、という話でした。

うーん、どうかなあ…。



これも同時期のフランス産のもの。
この形はマンモスですかね。

で、下の図のように、ヤリを遠くまで飛ばすのに使った道具、
との事らしいですが、ホントかなあ(笑)
これ、コントロールが大変なわりにはリーチはさほど伸びず、
となると、円運動の半径はさほど長くなりませんから、
そんなに飛距離が伸びたとは思えないのですけども…。
使うことによる弊害の方が大きくないですか?

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追記

その後、掲示板で指摘を受け、再度見直してみました。
で、右側の鼻の部分に棒を差して長さを伸ばせば、
投槍器として使うことは可能だろう、という結論に達したので、
理屈の上では、使えた、と訂正します。

ただ、投槍器というのは、手首で槍を固定せず、
正面方向に正確に、より長時間加速を与えるものですから、
なにもこんな面倒な細工はいらす、木の棒の後ろに槍を引っ掛ける部分を造れば、
それで事が足りてしまいます。

まあ、使えなくはないが、じゃあこれは投槍器?と聞かれれば、
やはり疑わしい、というのが個人的な感想です。



こっちは実に160万年前とされる石斧。
手斧なので、直接握って使ったものでしょう。

でもって、160万年前となると、人間どころか原人ですらなく、
サルの毛が少し抜けた、という猿人時代のもの。

猿人は結構な数がいて、それらが全部人類の祖先ではないですから、
これを人類の遺産と考えていいかは微妙かも。

ついでに、なんだかこの展示だけ凝ってますが、
これはこの博物館が選らんだ「100の展示品」の中の一つだから。
とりあえず、これだけは見てね、という有名、重要な品々らしいです。

が、それに気が付いたのは見学終了間際なので、
当然、全くシカトしての見学となっております…。

ちなみに、最初に出てきた要塞ターバンも、その中の一つでした。



その横にはこの博物館の図書館が。
中央ホールの真ん中にあったのとは別で、やや小さめ。
とはいえ、普通に一般に公開されており、誰でも利用できるようです。


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