■首だけ残してみたけれど



イギリスを代表する爆撃機、ランカスター…の機首部だけ(笑)。
ちなみにランカスターのI だとの事ですが、これだけじゃわからん。

この機体はオーストラリア空軍が運用し、
49回、爆撃作戦に出撃して生き残った機体なのだとか。

とりあえず、下で開いてる扉が爆弾庫でして、ご覧のように機首下、
コクピットの下あたりまで伸びてます。
B17Gなら銃座がある部分まで、ランカスターでは爆弾を積んでたわけで、
あの妙に巨大な爆弾搭載量の秘密の一つがこれなのです。



後ろから中が覗けます。
保存状態はよいですけども、よく見えません…。

ついでに解説板には、
第二次大戦で最も有名で成功した重爆撃機は
このランカスターだよ、と書かれていました。

ユニークなご意見だと思います(笑)。



実はイギリスも4発エンジンの爆撃機を3種類持っていたのですが、
どうもランカスター以外はパッとしない印象があります。

そんなパッとしない機体の一つがこれ、
ハンドレーページのハリファックスのB型で、さらにはMark VIIなんだそうな。
でもって、これも機首部だけです。

例のロンドンRAF博物館で、残骸状態のを見かけましたが、
他にまともな現存機はイギリスとカナダに1機ずつしか残ってなかったはず。
これも6000機近く生産されてはいるんですけどね。



そんなハリファックスですが、胴体内を見学可能になってます。
おお、見てみましょう。



…ほとんどの装備が外された、ただのドンガラでした…。

とりあえず、大型の4発爆撃とはいえ、胴体はこんな感じに狭くて細いのだ、
という点だけ見てもらえばよいかと。

これと同じようなB-29のドンガラがアメリカ空軍博物館にありましたが、
あれも中の狭さに驚いた記憶があります。




はい、てな感じで、テラス部の見学は終了です。
次回からはホール以外の細かい展示を見て行きましょう。



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