■いわゆるその他もろもろ
こっちも有名どころ。
ドイツの20mm対空機関砲。
最初は海軍用だったのですが、後に空軍が対空機関砲として採用します。
余談ながら、ドイツでは対空砲の運用は空軍の管轄で、
連合軍を悩ませた、あの強力な防空網の運用も空軍が行っていました。
説明板なしで置かれていたサーチライト。
塗装からしてイギリスのものだと思いますが、詳細は不明。
良く見ると、下の台に目盛りが振られてます。
これが水平方向の角度を見るもので、
右側面には垂直方向の角度を見る目盛りがあります。
広大な空に向けて、適当にサーチライトを向けたところで、
せいぜい全長20m前後の爆撃機なんて見つけるのは無理ですから、
レーダーから指示のあった角度に合わせて、
この目盛りで調整、指示された角度に向けるわけです。
なんだか燃え尽きた感じで展示されていたシボレー 30CWTトラック。
1940年頃、イギリス軍は北アフリカ戦線において、
長距離砂漠警備隊(Long
range desert
group)を結成し、
5台のトラックに15人の部隊を乗せて敵前線内部への侵入を行わせてます。
主な任務は、武力偵察、航空基地の襲撃などだったようです。
長大な前線で、人員不足のドイツ軍相手にだからできた戦法ですが、
かなりの成果をあげた、と書かれていました。
展示のトラックは英連邦として第二次大戦に参戦、
この警備隊に組み入れられたニュージーランド軍の部隊が使っていたもので、
1980年に砂漠に置き去りにされてたのを発見されたものだそうな。
ほとんど無名に近いと思われる(笑)、
第二次大戦期のイギリスの暗号作成&読み取りマシン、Type XのMark
2。
どうもこれ、ドイツのチョー有名な暗号機、エニグマと先祖は同じみたいですね。
エニグマは最初は軍用ではなく、一般に市販されていた暗号機だったため、
これを購入したイギリスが独自の改造を加えて造ったのがこのType
Xだとか。
…それって、技術のパクリでは…。
ちなみに、イギリス人はエニグマより優秀なんだぜ、と言ってます。
いや、でも土台の部分はドイツ製じゃん(笑)…。
で、こっちも意外に知られてない、エニグマより高度な暗号を作れたとされる
ドイツの暗号機、T52。
ジーメンス ウント ハルスケ(Siemens
& Halske
AG)社製で、
ガハイムシュアイバー(Geheimschreiber)という別名もあったようです。
空軍と海軍で使用され、エニグマが戦場から補給部隊まで広く使われたのに対し、
こちらは主に司令部などの重要な場所で使われたのだとか。
実際、かなりの大きさがあり、持ち歩きは無理でしょう。
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