■海だっていろいろだ



さて、海編に入るとしましょう。

第二次大戦時、意外と各国で開発されてたのが、ご覧のような小型潜行艇でした。
これで敵の軍港にこっそり潜入して敵艦をバンバン沈めちゃおう、という潜水艦です。

展示されてるのはドイツのビーバー(Biber)で、これまた戦争が負けそうだぜ、
となってきた段階で急遽開発が始まったドイツのビックリドッキリメカでした。
連合軍がノルマンディー上陸戦でヨーロッパ大陸側に進出したため、
その補給基地である沿岸部で輸送船を沈めタレ、という目的で
1944年夏ごろから実戦投入されたもの。

が、やはりという感じで、ほとんど活躍できないままで終わるのでした…。

ちなみにこの小さな船体に魚雷を2本搭載してるのですが、
船体側面に貼り付ける、というチャレンジャーな積み方をします。
船体下の凹んでる部分に魚雷をはめ込んで搭載するわけです。



正面から。
左側面には魚雷が搭載されてます。
乗員席の前はガラスが入っていて、外が見えるようになってますから、
かなり浅い深度での運用が前提なんでしょう。




運転席。
一人乗りで、ご覧のように左右にも窓があり、
浮上時にはそれなりの視界があったように思われます。

ちなみに展示の船は、1944年秋にドーヴァーの近海で沈んでたのを発見されたのだとか。
当然、乗員の方は死亡済み、やはり無理があったんでしょうね。



イギリス海軍の4インチ(約10cm)砲 Mark IV(4)。

この展示の砲は、第一次大戦のイギリス海軍において、
最初に砲撃を行ったものなんだそうな。
1914年8月5日、HMSランス(Lance)が北海を僚艦とパトロール中に
ドイツの機雷敷設船に遭遇、これに発砲したんだとか。

ちなみに装弾が半自動化されてる、当時としては先進の砲だったとの事。




第一次大戦期のドイツが敷設した繋留式の機雷。
上にデッパている棒のうち、一つにでも触れるとドカンと行くのだとか。

下の写真で見ると、当時のUボートもこの敷設に当たっていたようですね。


NEXT