■アメリカが戦車でやってきた
第二次大戦期のイギリスの装甲偵察車、ダイムラー マーク1。
1941年から本格運用が始まった(最初の配備時に欠陥が出ていた)もので、
このダイムラーはイギリスの自動車メーカーです。
ドイツ人でガソリン自動車の発明者、ダイムラーから名前を取ったようですが、
本人とは直接関係のない会社だったりします。
四輪駆動の装甲車で、主力武装は2ポンド砲となってますから、40mm砲という事になるのか。
高速性を重視し、装甲は最低限にとどめたため、時速80km出せたとか。
はい、これも有名どころ、アメリカの主力戦車、M4 A4。
シャーマンはイギリスでの呼称なんですが、
アメリカのも含めて今では全てシャーマンになってしまってる感じです。
ちなみに、このシャーマンは巫女などのシャーマンではなく、
南北戦争時の北軍のシャーマン(Sherman)将軍にちなんだ呼び名。
これも約49000両という大量生産がされており、これはドイツの全戦車の生産数を
シャーマンだけではるかに上回っている、という事になります(笑)。
(恐らく3倍近いはず)
とにかく大量に作られた結果、
把握できないほど色んなタイプが存在する戦車でもあります。
展示の車両は1944年頃、アメリカで生産されたものらしい、としか書いてませんでした。
主砲の口径は3インチですから、約76mm。
短砲身で決して強力な砲ではなく、ティーガー、パンターといったクラス相手には
とにかく後方から至近距離でぶっ放すしかない、という状況となります。
が、何せ数で圧倒してますから、そもそもドイツの戦車になんて一度もお目にかからなかった、
という戦車兵が出てくるような状況で、ヨーロッパを席巻してしまうのでした。
ただし、同時期のドイツ、ソ連の戦車に比べて、性能で劣っていたのは疑いなく、
当時、シャーマンに乗ってた戦車兵達へのインタビューで、
もしもう一度戦場に行くなら、シャーマンとティーガーどっちに乗りたい?
と聞かれた全員が、ティーガーと答えていたのを見たことがあります。
その下面。
意外にカラフル。
そこで見つけた例の詩のパネル。
二つの原爆を含む、いくつかの兵器のニックネームを上げ、
そのセンスの無さを指摘してる、
という内容のようですが、子供にわかるんでしょうか、これ。
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