■レッサーパンター
そのドライバーズシート。
なんだかえらくリクライニングで後ろに傾いてます。
が、右側に見えてるシフトレバーを操作しつつ、左側に見えてる四角いガラス、
あれがぺリスープの覗き窓ですから、あれを見て運転するはずで、
そうなると、キチンと背筋を伸ばす姿勢で運転してたものと思われます。
(パンター戦車と同じく、この車両も運転手は直接外を見るのではなく、
潜望鏡のようなペリスコープを通して外を見る)
ちなみに座席の右側にみえる白い円筒状の箱はギアボックス。
なので、前輪駆動です。
88mm砲後部。
こうしてみると、砲塔無しで車体の全長を最大に使ってるにも関わらず、
かなりギリギリの設計になってるのがわかります。
ちなみに、このイスは砲主席です。
その横に展示されてるのが、これ。
どう見ても砲弾ですが、玄関前にあった15インチ(38.1)cm砲弾より巨大です。
なんじゃこれ、と思ったら、第二次大戦期にドイツが運用した巨大列車砲、
グスタフの砲弾なんだとか。
ちなみにグスタフの口径は実に80cm。
この弾は榴弾なんですが、それでも4.7トンあるんだそうで。
…ドイツ人てアホなんじゃないでしょうか。
これがグスタフ本体。
本来はフランスの要塞防衛ライン、マジノ線を破壊するために開発が始まったものの、
例によって製造にやたら時間がかかった結果、、
完成時には電撃戦でとっくの昔にフランスは降伏ずみ(笑)。
仕方ないので、グスタフは対ソ連戦でセバストポリ要塞の攻略戦に投入されました。
結局、それが最初で最後の実戦となったとされています。
ちなみに、なぜかは知りませんが(笑)、ドイツはさらにもう一基、
同じ80cm列車砲を建造しており、そちらはドーラという名前でした。
イギリスが1904年から配備を開始した18ポンド マークII 野砲。
口径は3.3インチ、約8.4cmになるそうです。
基本設計の古さを感じさせるデザインですが、第一次大戦中はアメリカでも生産が行われ、
さらには第二次大戦時にも一部が使用されていた、との事。
ちなみに第一次世界大戦時に、この大砲用だけで、
8600万発もの砲弾が生産されたんだとか。
戦争ってのは、地球にも、人にも厳しいものですね…。
その尾部。
左に照準用のスコープがありますので、砲手が目視で照準をつけて撃ったんでしょうかね。
野砲(Gun)なので、水平撃ち(正確には少し上を向けるが)が基本のはずですし。
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