■対戦車戦車



お次は有名どころ。

第二次大戦時のドイツの駆逐戦車、ヤクトパンター。
パンター戦車の車体から回転砲塔を取り外し、代わりにデカイ大砲を埋め込んで、
対戦車専用の任務に就かせたのがこれです。
いわゆる駆逐戦車(Tank destroyer)という種類の車両となります。

パンター戦車が搭載していてのが75mm砲だったのに対し、
ドイツイの最良の砲ともいえるより強力な88mm砲を搭載、
1944年の夏に実戦投入が開始され、高い攻撃能力を示します。
が、結局、終戦までに生産できたのは、わずか400両前後と言われ、
戦局に影響を及ぼすことはなく終わることに。

展示の車両は、1944年9月にイギリス軍が撃破し、回収した車両だとか。



後部から見るとこんな感じ。
後部面の中央に見える丸いハッチは点検用のものですが、
どうもれこは後から適当に付けられたものっぽいですね。

左右の上には雑具箱があるんですが、左側のは潰れています。

で、あれ?なんか白いカードが車体に下にあるぞ、と気がつく。
なんだこれ。



なんか、変な詩が書かれてます。ホントになんじゃこれ(笑)。

帰国後調べてみたら、詩を見つけ出せ(Petry hunting)というゲームが
団体で訪れるの子供たち向けに用意されており、
こういった感じにアチコチに隠された詩を探し出すんだとか。
この博物館も、いろんなことをやるんだなあ、とちょっと感心。



で、右側には撃破された時の弾痕が残ったままです。
説明によれば戦車にとっては至近距離と言っていい50ヤード(約45.7m)後方から
エンジン部への貫通弾を受けて行動不能に陥った、とされます。
ただし、イギリス側の砲が何だったのかはわからず。

これ、4発の弾痕があるんですが、右側の3発もその時のものだとすると、
これだけ狭い範囲に弾着を集中させる、というのは相当な腕じゃないでしょうか。
少なくとも、停車してたか、一番左端の一発目でエンジンがやられ、
停車したあとに撃ち込んだのだと思いますが、それでも大したものです。



反対側の側面はカットされて中が見れるようにされてます。

おかげで、装甲の厚みが確認できるわけです。
敵と向かい合う正面に比べ、側面は装甲は薄くなってるのですが、
それでもコレだけの厚さがあります。
(50mm厚だったはず)

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