■イギリスでManga
ドッセー!
というわけで、前回から続いてイギリスのその手の雑誌を見てみよう。
「さいですか」
今回まずはこれ。漫画スクールだぜ。
「えーと、漫画の描き方教室?」
ピンポン。もっとも漫画というより日本式のイラストの描き方、という内容だけどね。
「ザ アートってあるのは何の芸術?」
いや、このArt
は技術の方の意味だろう。
格闘技術をマーシャルアーツっていう、あのアートだ。
なので、これは制服の描き方、といった意味になる。
「となると、この下の十文字顔の子が着てるのは…」
無論、セーラー服だよ。
「…なんか、微妙に違わないか?」
気にするな、だいたい似てりゃいいのだよ、こんなのわ。
ちなみに日本の学校の制服は最近はセーラー服よりブレザーの方が一般的だ、
といった妙にマニアックな解説がついていたよ。
「まあ、いいけどね。ちなみに右下のイラストだけ別人のように巧いんですが」
それは別人だからさ(笑)。
これは記事とは別の広告だよ。
この記事は、カラーマーカーの会社であるレトラセットがスポンサーになってるんだ。
イラストが妙な水彩みたいな色で塗られてるのは、
全部レトラセットの水彩マーカーを使ってるからなのさ。
「なるほどね」
で、こちらはイギリス風の制服となっていた。
「現物を見てる分、よく描けてるね。なんかウサギ背負った人がいますが?」
これは今回のイラスト教室の絵を描いた人の自画像。
この記事の絵は正直ちょっとアレだなあ、と思ったのだが、
イギリスの“その手の人”が集まるページにアップされてる彼女の絵は、
いわゆるそういった日本的な絵、としては結構レベルが高かったよ。
興味のある人は一番上に書いてある彼女の名前で検索してみよう。
ちなみに名前も名字も、最後の字はb
じゃなくてh
だから要注意。
「どっちにしろ、あんたよりは巧いよ。で、右側の目のコレクションはなに?」
これは読者の質問コーナー。
どうやって横顔のマンガ式の目(Manga
eyes(笑))を描けばいいの、
という質問に対し、実際の人間の目は眼球が飛び出してるのだが、
これを平らにすればいいのさ、とした上で、さまざまな実例を挙げてるわけだ。
「あれ、なんか同じような説明をどこかで…」
あれだよ、最初の上海旅行記の最終回で紹介した、
中国版デフォルメキャラの描き方入門の本。
「ああ、思い出した!やっぱり目がポイントなのかね」
同じような説明がこれだけ出てくる所を見ると、そうらしいね。
では、実際、イギリスの“その手のマンガ家”さんの絵を見てようか。
NEXT