■とにかくギリシャの世界



さて、この展示室は中にイタリア半島の地図があったので、
てっきりローマの展示だと思ったのですが、これがまだギリシャ文明の展示で、
イタリア半島周辺にあったギリシャ殖民都市のものでした。

なにしろ地中海中に展開してたのが古代ギリシャ人です。
フルチンで街中を全力疾走したアルキメデスがいた事で知られるシラクサも、
イタリア半島先端にあるシチリア島に置かれたギリシャの殖民都市でした。

で、このギリシャの騎兵の銅製の彫像は、タラントで出土したもの。
イギリス海軍の艦載機によるタラント空襲で有名なタラントの街、
あれも元はイタリア半島にあったギリシャの殖民都市です。



これもそういったギリシャの殖民都市の遺物。
左側のオッサン連中の独特な髪飾りはなんでしょうね。



で、次は古代キプロス島の部屋。
ギリシャから見て東の方に位置するこの島も、その強力な影響下にありながら、
ある程度、独自の文化を営んでいたようです。
アッシリア、ペルシャとも近いですし。

右側の大理石像は紀元前600年ごろのもので、
礼拝する男性だとのこと。
やや時代が古いですが、ギリシャの写実的なものと比べると、
結構印象が違いますね、確かに。



で、これはその隣の展示室、エトルリアのもの。
紀元前550年ごろの墓から発掘されたもので、
礼拝に向かう人々ではないか、という事ですが、詳細不明。
ちなみに右側のなんか変なのはスフィンクスで、この写真では切れてますが、
左側にも、もう一体いらっしゃいます。

イタリア半島で、ギリシャの殖民都市とならんで、古代に発展したのが
このエトルリアで、複数の都市国家からなる文明圏でした。
アルファベットを使っていたらしいのですが、その言語は未だ完全に解明されておらず、
意外に謎の多い文明だったりします。

後にローマが強大になってくると、その文明圏に取り込まれて行き、
自然消滅したようです。




で、ようやくここら辺からローマの展示に。

この博物館、エジプト、アッシリア、ギリシャには強いのですが、
その代わりローマ、ペルシャに関してはあまり立派なコレクションを持ってません(笑)。

なので、最初は例のモザイクの絵から。
イタリア人と日本人、魚に関してはお互いによく分かり合えそうな気がしますね。


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