■いろんな絵も持ってます



階段降りたら、いきなり部屋の真ん中に出てしまう。
この博物館が持つ絵画を入れ替わりで展示してるのがこの部屋。

それぞれの絵は撮影禁止だったので、とりあえず、全体風景を。
ちなみに抽象画っぽい感じだな、と思ったら…



ピカソと、よく知らん画家さんの作品を中心とした、近代絵画の展示だったのでした。

下の名前の方、エチオピア出身の女流画家さん、との事ですが、全く知りません。
ここで展示されてた絵を見る限りでは、特に興味もわきませんでした。



ちなみに、このギャラリーには他の絵もいくつか。

これはイギリスで生まれた1コマ漫画、カートゥン(cartoon)の代表的なプリントです。
日本の浮世絵のように、刷り物として売られていたはずなんですが、
どうやって売ってたのか、とかは良く知りませぬ。

これは45歳の若さでなくなった人気作家、
ウィリアム ヒース(William heath)の作品。

最近はイギリスでも、漫画全般をカートゥンと呼んだりしますが、
本来は連続したストーリーのない、風刺漫画、4コマ漫画を指します。
(厳密には、こういったカラープリントではなく、雑誌掲載のものを指すが)

でもって、この絵もそうなんですが、19世紀のイギリスの風刺漫画は、
さまざまな階層、人種、職業を代表するキャラクターがいて、
それを知らないと全く意味がわかない、という内容になってます。

画面右端、シルクハットをかぶって傘をもってる赤縞シャツの太目のおじさんが、
一般的なイギリス人の代表、ジョン・ブル、
その左はイギリスの女性の代表、真ん中で前に腕を組んでるのが
宗教関係の人、聖職者で、その左の背の高い人がジェントルな階級の人を意味するはず。

で、この絵のタイトルは Looking at ass で、お尻を見てる、というもの。

正直言って、何がなんだかさっぱりわかりませんが(笑)、
どうもass というのは、ロンドンでは何かの制服の意味を持っていたらしく、
当時の人には爆笑のダジャレになってるようです。

で、こういったプリントで売られていた漫画を集めて雑誌形式にして売り出し、
大ヒットを飛ばしてしまったのが、風刺雑誌、パンチ(Punch)です。
日本はまだ江戸時代、1841年に誕生した、この世界初の漫画雑誌は、
日本にも影響を与え、初期の漫画をポンチ絵と呼んだのは
このパンチのなまったものですね。


はい、という感じで、今回の本編はここまで。
最大のヤマは超えた…かなあ…。



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