■日本の下心
さて、ようやく日本の展示室へ。
非常に凝った展示でよいのですが、ドアは一つで十分じゃないでしょうか。
一つで十分ですよ、わかってくださいよ。
ちなみに、なんで日本だけ独立して、こんなに豪勢な展示になっているのか、
と言うと、イギリスでは日本の文化が大人気で…
なんてことは微塵もなく(笑)、単にスポンサーが居たからです。
この手の博物館は金が勝負で、金さえ出せば、
法と道徳秩序に反しない限り、どんな展示でもやってくれますよ。
ちなみに、ここのスポンサーは三菱商事です。
なので正式名称はThe
Mitsubishi Corporation Japanese
Galleriesとなってます。
ただし、お金を出したのはあくまで展示室の分で、
収蔵品は元々、この博物館が持っていたものみたいですね。
で、最初にあるのがこれ。
なんかどっかで見たような…と思ったら、法隆寺の百済観音像、との説明が。
なんで国宝がこんなトコに…と思ったら、模刻、複製品でした。
どうも上野の国立博物館にある複製品と同じ人が造ったものらしいです。
その前にあった茶室。
中には入れませんでした。
ちなみに裏千家のものらしいですが、当然、よくわかりません…。
ちなみに、ご覧のようにお客さん、ほとんどいません(涙)…。
これは1700年ごろの櫓時計。
ちなみにガイドブックにはSamurai
lord's clock というスゴイ名前で載ってます…。
あ、ひょっとして大名時計の直訳か?
これは結構貴重な気がする12世紀、恐らく鎌倉期の不動明王像。
戦後にイギリスに渡ったものらしいですが、詳細は不明。
ついでに、この解説では密教の事も触れていたのですが、
およその概略ながら、意外に正確でちょっと驚きました。
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