■アジアンフィナーレ



さて、アジア方面の展示はこれにて終了。
とりあえず、上の階に移動するため、最初に出た階段の場所まで戻ります。

その時、最初に通った道を使ってしまうと、この展示が見れなくなってしまうので注意。
ここは中国のヒスイの歴史、として、さまざまなヒスイの工芸品を展示してます。




ここら辺り、古代のお金じゃないか、との事なんですが、豪快だな…



そこを抜けると、あ、南米の部屋の入り口に戻ってきました。
となると、この階段をそのまま上に登ってしまえば、別館の2階に行けるはず。



で、その階段を上ってゆく途中にあるのが、このレリーフ。
アケメネス朝ペルシャの首都、ペルセポリスの遺跡のもので、
これも例の石膏製の複製品です。

もっとも、アケメネス朝ペルシャは、遊牧民の国家だったのか、
なぜか首都を固定せず、季節によって、移動する、という方法を取りました。
でもって、実はペルセポリスはその移動スケジュールに入っておらず、
どうも祭儀的な都市だったのではないか、と言われています。
ただし、例によって、詳細は不明です。

ちなみに、それまでのメソポタミヤ文化の中心地、バビロニアは現イラク、
ぺルセポリスは現イランですから、当時の文化の中心地から、かなり離れた場所に、
アケメネス朝は新しい都市を造った、という事になります。

で、この都市は後にワーッとギリシャの辺境から攻め込んで来た
アレクサンダー大王によって紀元前331年に完全に破壊されてしまい、
現在はその破壊跡のみが遺跡として現存しているわけです。

逆に言えば、破壊された後、ずっとホッタラカシだったわけで、
やはりあまり重要な都市ではなかったのかな、という気もします。



これもペルセポリスの遺跡から取られた石膏による複製レリーフ。
羽根の付いたライオンと踊り踊ってるオッサンの像だと思ったら、
怪物と戦う英雄像なんだそうな。




さて、上の階に着きました。
そう、ここは、この博物館のメイン、エジプト関連の展示なのです。

…という感じで、次回、エジプト編、突入です。


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