■ホントにアジアもいろいろで



さて、ここからはインドコーナー。
まずはインド西部にあったお寺の柱の基部。

…柱の基部を引っこ抜いたら、エライことになりますから、
これも石膏による複製品ですかね。

とりあえず、この情報密度は、インド的。



ここら辺からは、インドの武器とか。

どれもこれも、装飾性が強いので、ホントに実戦で使ったのか、という気もしますが…。
でも、科学博物館のとこで書いたように、世界で初めてと思われる
近代的なロケット弾の大量使用をやったのは、
インドの人たちですから、戦争の素人、ってわけじゃないんですよね。

ちなみに、下の短刀(Dagger)、刃が付いてるのは上側だったりします。
でもって、この手の刀は、二刀流で使われる事が多かったんだそうな。



これもインド系の武器。
なんか床の間に飾るのが一番似合いそうな…。

真ん中の短剣とか、これ、鞘に納まるんでしょうかね。



これはネパールの、金と宝石による装飾バリバリな冠。
1850年から90年ごろの製作とされますから、日本じゃ幕末ぜよ、明治でごわす、
とかやってた時代のものですね。

ちなみに、微妙に小さいので、王家の子供用に造られた、
儀式用の王冠ではないか、とされてました。

しかし、この博物館も、時価総額で言ったら、いくらになるんだろう、という所蔵品の数々です…。
イギリスの博物館は資産家でごわす。



なんだか愉快な生物に乗った、愉快な坊や。

あれ、下に居るのは3本足のガマ、海の蝦(ガマ)ですね、これ。
中国における、月の象徴です(日本の月のウサギみたいなもの)。

となると、これは劉海蝦(りゅうかいせん)の像でしょう。
道教の神様、中国の神話上の人物の一人で、
不老不死に加えて、さまざまな神秘の必殺技を持っていた、とされる方です。

ただし、えらいオッサンのはずですが、あの人…。
いや、良く見ると、小柄なオッサンの像なのか、これ?

英語の解説だとLiu hai(劉海)という表記になっていましたが、
通常は蝦の一字を加えて、劉海蝦と書きます。
この博物館の解説では、彼は富の象徴とされてますが、
道教の神様はみんなそうなので(笑)、彼に限った事ではありません。

この像は銅製で、1723年の日付が入ってる、とのこと。


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