■4日目の朝が来た
四日目も快晴でした。
うーん、オレって晴れ男、と無邪気に喜んでましたが、
実はこの時期、ソウルは雨が全く降らずに水不足になりつつあったそうな。
…とりあえず、なんだかゴメンなさい。
例の百済古墳のある公園を目指すため、この旅行で初めて
朝8時前から行動を開始。
地図で見るかぎり、ざっと2kmあるかないか、歩いてしまっても
30分以内でしょうから、散歩も兼ねて徒歩で出撃。
でもって、さすがにこの時間からやってる食堂はなく、
途中のコンビニでとりあえず菓子パンを購入。
これも800ウォンですから、約60円。
日本でも良く見る、円形に薄く焼いたパンに砂糖をかけたものです。
途中で、昨日の夕方通った地元式商店街に。
昨日は暗くて気が付きませんでしたが、上を見るとスゴイ数の
韓国の国旗がひるがえっておりました。
…自分大好き、という点ではアメリカを上回る面がありますね、この国。
アメリカの場合、実績と現実に裏付けられた自信から来る愛国心、
という面が強いのですが、韓国の場合、どう考えてもそんなものありませんから、
単にコンプレックスの裏返し、という面を強く感じでしまうのは、
私が未熟だからでしょうかね…。
途中で住宅街のようなところへ。
家屋は日本と結構異なる印象があります。
特に韓国の場合、オンドルと呼ばれる床下暖房が必須のはずで、
日本のような単純な木造建築では追いつかないのかもしれません。
もっとも、こういった近代的な家屋は、普通にガスか電気の床暖房でしょうが、
それでも日本家屋と異なる密閉性は見て取れるわけです。
朝鮮半島や満州地方によく見られるオンドルは一種のセントラルヒーティングで、
釜やボイラーから暖かい空気を家屋中の床下に導いて暖めるもの。
現代でもどれだけ残ってるのかは知りませんが、
この構造のため、朝鮮半島の家屋は日本家屋や中国家屋とも違う特徴を持つようです。
ついでにこれ、2階はどうするんだろう、といつも思ってるのですが、2階は無し?
そもそも韓国家屋は平屋ばかりで、日本統治時代から2階建て家屋が普及した、
という話も何かで見たのですが、確認できず。
ついでに、上下関係にうるさい朝鮮半島文化で、室内の上座は台所側なんですが、
これはオンドルの火元は台所の釜もかねていたため、より暖かい場所だからだとか。
せっかくですから、さらに余談(笑)。
気が付いた人も居るでしょうが、オンドルの暖房方法は、
モンゴル高原の遊牧民の皆さんがテント(包)を暖房するのと同じやり方です。
恐らく、古代の新羅や高麗は満州北部の遊牧民が南下して造った国家ですから、
彼らがもたらしたものなのでしょうね。
が、微妙に時代がずれたのか、高温多湿の日本には会わなかったのか、
あれほど韓国の文化を吸収した7世紀の日本でも、
これだけは普及した形跡がないのです。
しばらく南に行くと大通りに出ました。
地図によれば、この道なりに東に向えばいいはず。
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