■いろんな国が戦って
こんな感じですね。
ただし、ほとんどの国が少数の派遣だったとはいえ、
前線で激戦を戦い抜いた部隊も少なくありませんでした。
例えばベルギー軍の主力はイギリス軍の部隊とともに、1951年の春、
例の中国軍の乱入現場のど真ん中に取り残されてしまいます。
ベルギー軍が800人前後、イギリス軍が400人前後で、
両軍あわせてわずか1200名程度の人員に過ぎませんでした。
当然、100倍以上の人員で攻めてきた中国軍は、
一気に押しつぶしてしまえ、とその陣地に殺到します。
ところが、この両軍はイムジン川沿いにあった235高地に立てこもると
ここに殺到する数万人近い中国軍を2日間に渡り、食い止めてしまい、
友軍が脱出する時間を稼ぐのに成功ます。
こういったシチュエーションになると異常に燃えるイギリス人の影響もありますが(笑)、
ベルギー人部隊の活躍も相当なものだったようです。
最後は1000人近くが捕虜として投降、という状況になりましたが、
死者は全体の1割前後に収まっており、これはスゴイ話だったりします。
でもって、この時期、韓国軍はどこで何やってたのか、よくわかりませんから(笑)、
こういった戦闘に関する展示はこの記念館には、まるで存在しません…。
少々、ヒドイんじゃないかなあ、と思いますね。
その先は、当時の民衆の皆さんの状況についてのジオラマでした。
冬の山をさまよう住民の皆さん。
当然、北朝鮮軍から逃げる、という設定で展示されてるようですが、
現実には自分だけを愛してる李大統領閣下率いる韓国軍に捕まっても
エライ目にあうわけで、結局、彼らはひたすら逃げるしかなかったと思われます。
という感じで、朝鮮戦争の展示はオシマイ。
まあ、戦争になったら、グダグダ言ってないで国のために死んで来い、
という教育が目的の施設ですから、これでいいのでしょうが、
朝鮮戦争の全貌の1/10くらいしか伝えてないのも、また事実で、
うーん、外国人の立場として言わせてもらうと、ちょっとどうかなあ…。
さて、そこを出ると順路はこっち、という表示に
非常装備体験館、という説明が。
なんだろう、と思ってのぞいて見ると防災関連の展示のようですが…
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