■いろんな武器で戦って



たしかこの辺りから高麗の時代に入ったはず。

中国とはちがって、歴代王朝の平均寿命が長かった朝鮮半島の歴史は非常に簡単で、
三国時代、新羅による統一、高句麗による再統一、そして李氏による王朝乗っ取で、
李氏朝鮮が成立、と覚えておけば、だいたい大丈夫なのです。
三国、新羅、高麗、李氏朝鮮ですね。

ちなみに高麗は建国当時、後高句麗を名乗っていたので、
これまた元々は満州周辺にいた連中がつくった国家になるでしょう。
ついでに、短い期間ながら、新羅の末期には、この後高句麗、
そして半島南部に起きた後百済の三国が並立していたので、
これを後三国時代、と呼ぶことがあります。



でもって、あっという間に李氏朝鮮時代に展示が飛びます(笑)

これは一見大砲に見えますが、よく見ると
砲身に木製のミサイルのようなものが入ってます。



こんな感じに撃ち出したのだそうな。
ただしこれ、翼のついたただの木の棒に鉄製のキャップをはめただけ、
というシロモノで、一体全体、何に使うのかはよくわかりません(笑)。

城攻めの時に、構造物破壊用に使ったのかなあ、と思いますが、
それだったら普通の砲丸の方が、破壊力ありますし、
敵の密集隊形に打ち込むにしても、水平撃ちならともかく、
ご覧のように放物線を描いて撃つので、
落下点に多少の被害を与えるだけでしょうし…。

ちなみに、この砲は普通の砲丸も打ち出せるようです。



ここら辺りは当時の槍だそうな。
当時、といっても、先に書いたように李氏朝鮮の時代は室町から明治までですから、
どの辺りなのかはさっぱりわかりません…。

一番奥の不思議な形状の槍、説明がなかったのですが、何でしょうね、これ。
…バーベキューパーティー用?



なんだかゲームにでも出てきそうな武器ですが、
朝鮮半島でもこんなの使ってたんですね…


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