■韓国版三国志
この展示室の真ん中にあった、
水原という場所にある当時を代表する城らしい、華城の再現模型。
ただしこれもハングルの解説しかなく、詳細不明。
正直、とても三国時代の建築とは思えない部分があるんですが…。
さらに1/3サイズ、とされてましたが、だとすると実物は、かなり小さいことに。
正直、よくわかりませぬ(笑)
高句麗の騎馬兵だそうな。
朝鮮民族をどう定義するかにもよるんですが、高句麗は現在の朝鮮半島というより、
より北側の満州周辺に居た、やや農業化した騎馬民族が造った国家です。
ある意味では、後に中国で清王朝を立てる女真族みたいなもので、
少なくとも朝鮮半島を根城にしていた連中ではありません。
実際、当初は現在の中国領側に首都をおいてました。
(後に平壌(ピョンヤン)に遷都)
なので、高句麗を朝鮮文化圏の国家と見るか、中国文化圏の国家と見るかで、
結構論争があるようですが、これは後の満州族による国家、金みたいなもので、
どっちでもない、が正解じゃないでしょうか。
石弓というか弩(ど)というか、いわゆるCross
bow、機械式の弓です。
日本ではイマイチ、普及しなかったものの、普通に手で引っ張って撃つ弓より
遥かに強力なため、中国やヨーロッパなど、
広い平原での戦闘が行われる地域ではかなりの普及した兵器です。
朝鮮半島でも使われていたのですね。
ただし、後にモンゴル帝国は手打ち式の弓なのに、極めて強力な複合弓を開発、
世界を席巻してしまいますから、かならずしも手打ち弓が劣る、というわけでもありません。
城攻め用のはしご車。
中国とか中近東(エジプト&メソポタミア)あたりだと
紀元前の古代からこういったものが使われてましたから、
そこら辺りの情報が、3世紀前後になって朝鮮半島まで届きました、という感じでしょうか。
当時の鎧、との事ですが、例によって
解説はハングルのみで詳細不明。
で、これ全部鉄の小さな板ですから、これ着て、
当時の小柄なアジア人が歩けたのかいな、という気も…。
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