■屋外航空機ファイナル



こちらは朝鮮戦争ではおなじみのヘリ、
シコルスキー H-5。

これはアメリカ軍が休戦後に置いていったものらしく、
韓国軍が運用していたわけではなさそうです。
負傷兵運搬用の機体みたいですね。



これも同じ時代のシコルスキー H-19。
カバみたいな印象の機体ですが、機首部のボンネット中に
T-6テキサンと同じ空冷星型エンジン、
R-1340が入ってる、という変わった機体でもあります。

…よくよく考えてみると、これ、どうやってエンジン冷やしてたんでしょうか。



そんな中に1機だけ置かれていた固定翼機、O-1A。
これもセスナの民間機、セスナ170の軍用型ですね。

朝鮮戦争当時、韓国空軍にあったのは練習機T-6テキサンと、連絡機のL-5が
ほんの数機、という状態だったため、急遽、パイロットの養成が必要となり、
そのために1951年初等から導入されたらしいです。

余談ながら、朝鮮戦争当初、あれだけ北朝鮮軍が快進撃できたのは、
事実上、韓国軍は丸腰に近かったからです。
航空機にしろ戦車にしろ、まともに戦力と呼べるようなものは皆無でした。

なんでそんな事に?というと、アメリカ軍が全て取り上げてしまっていたから。
理由は単純明快で、例の自分以外は皆大キライ大統領、
李さんが、北朝鮮を攻撃させろとか、軍を貸してくれ、日本の対馬を占領するからとか、
頭がおかしいんじゃないかとマッカーサーが疑ったほど
好戦的な発言を繰り返していたためでした。

これに武器を与えたら、何をやらかすかわからん、と思われたようで、
まあ、ある意味、自業自得なんですけども…。


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