■F-51もすごかった



今回の意外な大ヒット、ノースアメリカン F-51D ムスタング。

朝鮮戦争中に、韓国空軍が使用していた機体だそうで、
すでにアメリカ空軍設立後ですからP-51ではなくF-51になってます。

以前は館内に展示されていたはずなんですが、現在は屋外展示のため、
結構、あちこちが痛んでるのが残念なところ。

が、それでもこの機体、驚くほどよく原状を維持しており、
製造時の原型を留めてる、という点では
スミソニアンの機体に匹敵するかもしれません。

実際、ムスタングのD型に興味があるなら、
アメリカ辺りで、何十機もの飛行可能なレストア機を見るより、
これ1機を見たほうがはるかに参考になると思いますよ。
レストア機の場合、フレームから手を入れてしまってるのが多いので、
そもそも全体のシルエットが変、という機体、いくらでもありますから。




何よりすごいのがこのコクピット周り。
キャノピー(天蓋)の上にアンテナワイアの取り込み口(凸型のパーツ)
が残ってる完全オリジナルで、
スミソニアン以外の機体でこれを見たのは初めてです。
この写真だと判りにくいですが、キャノピー後部の穴あき補強材とかも
オリジナルで現存しており、見ていて涙が出てきました…。

一見の価値がある機体だと思います。



その先に居たMig-19。
ソ連発の超音速戦闘機ですが、ご覧のように空気取り入れ口の衝撃波対策も無ければ
エリアルールも無い、という機体ですから、おそらく燃料バカ食い状態、
アフターバーナー全開で1分か2分、とりあえず音速を超えれたよ、という辺りが限界でしょう。

ただしこの機体は中国が生産したコピー機(F(J)-6)で、北朝鮮に配備されていた機体。
1983年に李雄平(リ−・ウンピョン)大尉がこれに乗って韓国に亡命した来たのだとか。

…という事は、韓国空軍、防空網を突破された、って事ですか。



Mig-19の一番判りやすい判別ポイントは、エンジン部。
Mig15、17、21とは違ってエンジンが双発なので、簡単に見分けが付きます。



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