■いろんな鉄輪世界
ちょっと方向性が変わって、ディーゼル気動車のキハ20。
かつては日本中の非電化区間で見かけた車両。
1957年にデビュー後、1100両も造られたんだとか。
現在はJRでの運用は終了、譲り受けた地方鉄道などで見ることができるようです。
個人的には、このデザイン、かなり好きです。
これもディーゼルの気動車、キハ35。
都市近郊の非電化路線用の列車で、全体が通勤電車っぽい構造なんだとか。
これはその中でも900番台、ステンレス化された車両だそうで、
房総半島を中心に使われたって事ですが、
千葉県産の私でも見た記憶が無いので、
相当、古い時代の話なんでしょうか。
ちなみに、せっかく錆びにくいステンレスを採用したのに、
普通に塗装しちゃったら意味無いじゃん、
と思ったんですが、安全性確保のため視認性を高める目的で塗装した、との事。
…飛行機で考えると、普通は逆で、塗装しちゃうと視認性は落ちるんですが、
これ、ホントにそういった目的で塗装してるんでしょうか。
当時の労働組合、国労が塗装部門の仕事確保とかで、
強引に塗装しちゃったんじゃないのか、と個人的は思うんですけども。
これも有名どころの電気機関車、EF58。
終戦後に開発された旅客用の電気機関車。
200両以上造られて、東海道本線のつばめ、はと、といった特急列車、
さらには後の寝台列車の牽引に使われてます。
ちなみにこの車両、単体で115t
あるんだとか。
これは結構スゴイ数字でして(笑)、
ボーイングの787旅客機の運用乾燥重量(Operating
empty weight)、
燃料積んで乗務員まで積んだ状態がだいたい110t
ですから、
両者は重量的に、ほぼ互角という事になります。
ちなみに767あたりだと、さらに軽いですから、
ある意味、旧式電気機関車ってすげえ、という感じの重さなのです(笑)。
EF-15。
EF-58と同じく終戦後に開発された電機機関車ですが、
こちらは主に貨物用として使われたとの事。
ちなみに、見た目の印象とは裏腹に、上のEF-58と主要部品の多くが
共通化されてるんだそうな。
これも200両以上生産されてます。
そして110tを超えてます(笑)。
ステンレスの無塗装ボディもまぶしいEF-30。
関門トンネル周辺は、なぜだか知りませんが
区間ごとに電流が直流と交流に分かれてるそうで、
その対策として開発された、どっちからでもモーターが回せる、
交直流電気機関車なんだそうな。
ステンレスになったのは塩害対策でしょうかね。
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