■アプトの魔力




その奥にも車両の展示がありにけり。



まずは富士重工製の軌道モーターカーTMC200B。
保線作業などに使われた作業車だそうで、
そのため、小型のクレーンが搭載されてます。

ちなみに帰宅後、気づいたのですが、こっちが後ろですね(笑)



その奥にあったのが、例のアプト式の電気機関車、ED42です。
プレートは421となってるので、ひょっとして生産1号車でしょうか。

この電気機関車は戦前の1934年に開発され、
これも戦後の1947年まで13年もかけて計28両が製造されました。
最終的にアプト式が廃止になり、例のEF63がデビューする
1963年まで、碓氷峠では使われていたようです。
ちなみに当時の価格は1両約13万5000円前後だとか。

はい、脱線しますよ。
資料としてはあまり信用が置けないのですが(笑)、
ゼロ戦のパパこと堀越ちゃんが書いた本、“零戦”によれば
ゼロ戦の1942年時の価格は1機あたり約5万5000円。

EF63の価格が終戦後のものだとすると、チョーインフレによって
お金の価値なんて無いに等しくなった後であり、あまり参考になりませんが、
それでもこうして見ると、ゼロ戦、以外にお買い得なのか?



ちなみにアプト(アブト)式の車両ですから、このような歯車が
車両の腹の下についてます。



で、こちらがそのレール。
中央にあるギザギザ部に歯車をかみ合わせて登ってゆき、
さらにはブレーキ代わりにして下って来ます。


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