さて、六匹飼育となった男の軍団は、オヤツの時、凄まじい「圧」を飼い主にかけて来るようになりました。
これがデグー秘奥義の一つ、「六匹全員で貼りついてオヤツ大合唱」です。


 
そして徐々にエキサイティングになってまいります。

「オヤツ、オヤツ、オヤツですよ」「デグーは草のみで生きるにあらずですよ」「オヤツ、故に我ありですよ」「オヤツ、オヤツです」「魂の渇きと書いてオヤツですよ」



が、そうそう与えるわけにもいかないのでしばらく放っておくと、やがて諦めて回し車などで遊び始めます。

そんな中で、いつも最後までオヤツの要求をやめないのが鉄柵を齧ってる内にテンション上がって停まらなくなっちゃうトクさん(左)、とおっとり型ながら食欲旺盛な木曜(右)でした。ちなみに木曜は黙ってじっと飼い主を見つめる、という高度な心理戦を仕掛けてくるので要注意。



そんな男の子軍団に比べると、かなり淡白なのが女の子の月曜と日曜。
デイお母さまは人型オヤツ供給機である飼い主に激しくオヤツを要求するのですが、この二匹は後ろで見てるだけ、オヤツになってもそれほど積極的に取りに来ません。ただし食欲がないのではなく、飼い主を警戒してるからです。よってお母さまがオヤツを飼い主から受け取って一人で貪り食ってるのを見ると、「安全かしら」「安全みたいね」という感じにようやくやって来ます。

それを待っているとお母さまが明らかに食べ過ぎになるので、この頃はあえてデイを脱走させ、その後、娘たちのオヤツにしてました。



どんどんオヤツを受け取りに来て、積極的に手にも乗って来る子が多い男の子班に比べると、常に一定距離を保ち、しばらくは手にも乗って来ませんでした。最終的にお母さまと一緒に常に飼い主の手に上がってオヤツを食べるようになるまで生後10か月以上かかってます。デグー、特に女の子は、よほど人懐っこい性格の子を除くと、こういった傾向があります。それでも必ず馴れますから、時間を掛けて付き合いましょう。

ちなみに用心深い日曜などは、今でもヒマ種を咥えられるだけ咥えると、カゴの奥に走り去り、そこで一人で食べてることが多いです。


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