ちなみにその巨体でエサ箱占拠をやるので、ギチギチの箱詰め状態になってました。むしろ食べにくくないの、それ…。



出産前日のデイお嬢。
「なんかもう疲れてしょうがないですわ。でも、ヒマ種食べるのは、ほら、そんなに体動かさないし、大丈夫ですわよ、飼い主。…飼い主?ちゃんと聞いてまして?」



4月16日の夜、デイが巣箱に入って出て来なくなる。覗いて見ると頭だけ巣の外に出して目をつぶってる。



人で言うと肩で息をするような状態でじっとしてるデイお嬢。

あ、これは出産だ、と気が付いて、速攻でトクさんを準備してあった別のカゴに移す(独身寮で使っていたやつ)。出産時にトクさんがどういった行動をとるか全く見当がつかなかったのと、出産後に交尾してしまうと連続妊娠でデイの体が心配だし、そもそもこれ以上は飼えないのでその対策です。
以後、デイの子供が完全に乳離れする2か月後までトクさんは再び独身生活を強いられます。寂しがりやな子なので気の毒ですが、我慢してもらう。幸い、もうそんなに寒く無いので、一人で寝ても大丈夫でしょうし。



しばらくデイがもぞもぞしてるのですが、よく見えず。グウ母ちゃんの時は赤ちゃんの鳴き声がして産まれたのが確認できたのですが、それも無い。しばらくすると、子どもの顔がちらっと見える。が、これが動いてない。デイも自分の子供がどこにいるのか判らない様子で、もぞもぞしてる。

デイとは完全に信頼関係を築いてますが、果たして人間が子供を触っていいのか、初産で神経質になってる母親が子供を傷つけることは無いと言い切れるか、自信が無かったのでしばらくそっとして置きました。が、赤ちゃんは全く動かず、母ちゃんは動きを停めてしまったのでどうしても不安になり、子供をそっと引っ張り出す。
そして悲しいことにこの子がピクリとも動かない。お腹に手を当てても呼吸してない。これは死産だと知り、強烈に落ち込む。3匹の流産に続き、いきなり死産。もうデイの赤ちゃんは見れないんじゃないか、と思えて来て、残り6匹以上は居るはずの子供たちの内、1匹でもいいから無事産まれて来て欲しい、大切に育てたるで、と思う。

ところが今度はデイが動か全くない。まさか母体も死亡という最悪の事態か、と全身から血の気が引くが、見ると呼吸はしてる。「大丈夫かね」と触ると反応はするが、巣からは出てこない。どうも寝てしまってるようだと気が付いて驚く。出産中に寝るってあるの?と思うも、これ以上はどうしようもないので、飼い主も一度、寝てしまう事に。

死産だった子はしばらく側に置いて翌日埋葬してあげることにする。
 


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