機首部のアップ。
赤い線は地上の整備員とかに、ここでプロペラが回ってるから近づくな、と警告するライン。
流線型でいかにも速そうなコクピットですが、全体が曲面で構成されてしまったため、
周囲が歪んだり、変なとこで計器が反射したりして、意外に外が見づらい、
というクレームが出ていたそうな。
機体前半部を真横から。
例のエンジンナセル、先に書いたように、下面後部に強烈な段差があるのがわかりますね。
段差があれば気流に渦ができ、渦ができれば誘導抵抗が生じると思うんですけど、
なんでまたこんな構造に…。
そのエンジンナセル部を前からアップで。
こっちから見る分には、十分、洗練されてるようには見えるんですけどね…。
ちなみに、同じエンジンを積んでる五式戦では、
これでもか、参ったか、設計者の名前を言ってみろ、とばかりに
巨大な空気取入用のダクトがカウルの上に付いてたのですがこの機体ではダクトどころか、
どこからキャブレター(過給器)用の
空気を取り入れてるんだ、という構造になってます。
当然、こっちの方が空力的には有利です。
このカウルの正面開口部は正円形ではなく、微妙にオムスビ型になってるので、
(上面が少し後ろに下がってる?)
そこら辺りに秘密があるのかも知れません。
が、どっちにしろ、これでいいのなら、どう見ても空気抵抗源でしかない、
五式戦のカウル上のダクトってなんの必要があったのか…。
土井さん…
機体下面&脚まわりとか。
主脚は意外に短く、頑丈そうです。
オイルクーラーの空気取り入れ口はナセル内部に引き込まれており、
どこに本体があって、どこから空気を抜いてるのかが結構謎だったりします。
主脚の緩衝部に、何か変わった銀色のパーツがはめられていますが、
何でしょうね、これ。
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