胴体下面にもう少し近づいて見ましょう。
ここら辺は、機体のラインも仕上がりもとてもキレイですね。



一歩さがった所から。
こうして見ると、プロペラのスピナと主翼のラインがほぼ同じ高さにあり、
エンジンナセルがなんも考えてない、と言う感じに上下同じような面積で、
主翼の表面を覆ってしまう事になったのがよくわかるかと。
前面の面積は変わらないんだから、あと15cm、下にずらせなかったんでしょうか、これ…。

あ、あと今、気が付きましたが、左右でプロペラのピッチが変わってますね。
片発停止状態を再現…?



尾翼周りとか。
尾輪の左右に飛び出してる棒は、あそこに牽引具を引っ掛けるもの。
基本的には後ろ向きに引っ張ってゆくわけです。

この機体のもう一つの特徴、垂直尾翼の後ろにある方向舵にも注目しといてください。
一番下の部分、胴体のように見える円錐状とんがり部分まで垂直尾翼になってるのです。
なんでここまで別パーツにしちゃったのかよくわかりませんが、
ここも方向舵と一緒に動きます。
なぜかは、全く判りません(笑)。
普通なら、あの上の部分だけで十分、下のトンガリは胴体の一部にしちゃえばいいんだと思いますが。

ちなみに、その方向舵の一番後ろにあるタブ部分に、サワルナの文字が見えてます。



胴体後部を横から。

例の明かり取りの窓の下に、パイプのようなものが下に飛び出してますが、なんだ、これ。
100式司偵の写真で、こんなパーツが付いてるのは見たことがないんですが…

レストアのミスが、私の知らない新事実があるのか、まあ、どっちかなんですけども。



最後にこのRAF博物館コスフォードに展示されていた偵察用のカメラ、
小西六製の100式小航空写真機を。
基本的にはあれを下に向け、床下の穴から地上を撮影します。

右上のものがそうなんですが、どうもレンズが失われてるような。
本来はあの巨大な円筒の中に、一眼レフのような交換式レンズが入ってるはず。
ついでに、フィルムの箱も別にあったはずで、あくまで本体のみですね、これは。

はい、ではこの機体に関しては、これにてオシマイです。


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