ちょっとブレてしまってますがコクピット部のアップ。
この機体はバックミラーがありませんが、どうも偵察型には外してる機体もあったようです。
この復元機のモデルとなったMB950機にも付いてませんから、正確な復元とも言えます。
偵察型では風防前面の防弾ガラスが外されてしまってるため、
コクピット前がえらくあっさりしてるもの見ておいてください。
反対側から。
この機体もMk.VII(7)と同じく、背もたれ防弾板の後ろの変圧器がありませぬ。
が、PR.Mk.XI(11)には変圧器があったはずで、
これはPR.Mk.X(10)のままにしてしまったレストアミスでしょう。
シートに置かれてるのはおそらく座席に敷いて座布団代わりにしてたパラシュート…
のつもりの何か、ですかね(笑)。
少なくとも当時のパラシュートとは明らかに異なる形状で、詳細は不明としておきます。
キャノピー(天蓋)の上に付いてるオレンジのパーツはこれを閉めた時の固定具、
あるいは脱出時に使うキャノピー投棄レバーのどちらかだと思いますが詳細は不明。
ちょっと離れた位置から。
よく見ると胴体と主翼を繋ぐフィレット部の構造が、やけに適当で、
Mk.Iだってこんな段差無いぞ、というものになってます…
先の後端部の欠落といい、どうもこちら側のフィレット部は、
レストア時にいい加減に作り直しちゃったんじゃないかなあ…
Mk.VII(7)の主翼を交換してるとはいえ、こんな適当な工作を
後期マーリン搭載スピットでやってたとは思いかねまする。
ドア部分のアップ。
何度も書きますが、この部分はレストアででっち上げられたもの。
とりあえず形状はほぼ正確ですが、あくまで参考用と思ってください。
ドアの上にある軸棒が固定用で、左の方に見えてる黄色いレバーで開閉します。
斜めに入ってる先端が赤い棒は補強材ではなく、バール(crowbar)で、
事故時にコクピット内に閉じ込められた時、これで脱出路をこじ開けるためのもの。
ただし戦時中の写真を見ると、これを外してしまってるものも多く、
意外に邪魔だったんでしょうかね。
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