やや近づいて。
古いカメラ(LX-2)での撮影なので、暗い部分が潰れて見えなくなってるのはご容赦。
この角度からだと、機首先端部が意外に四角張ってるのが見て取れます。
もう少し近づく。
機首先端、スピナーの後ろに見えてる水滴型の凸部は
コフマン式火薬カートリッジスターターの収納部。
電池車のない基地でエンジンを始動するため、
火薬カートリッジを使ってプロペラ軸を回す装置ですが、
これもMk.IX(9)の後期生産型&Mk.XVI(16)からは廃止されてしまっています。
今度はやや後ろから。
A翼から改造されたD翼ですが、高速用の偵察機の主翼なので、
しっかりツルピカ仕上げになってるようです。
対して胴体後部はやや凸凹感がありますが、Mk.VII(7)でもこの位は普通で、
例のスミソニアンの機体が少々ツルピカ過ぎるのです。
ただし、この写真の場合、照明で凸凹が強調されてしまっており、
実際の機体はもう少し滑らかな表面に見えます。
ついでにこの機体、こちら側の主翼の付け根と胴体の接合部をカバー、
フィレット(接合部外板)の一番後ろの部分が失われてしまってるように見えます。
普通に考えると、単純にレストアのミスでしょう。
ついでにちょっと見づらいのですが、胴体横の星マークの下、
胴体下面に丸い穴が開いてますが、あれが偵察用カメラの、のぞき窓。
この機体は下面用カメラしか積んでませんが、機体によっては横向きにもカメラを搭載、
目標上空で旋回しながら撮影します。
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