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主翼の翼断面と胴体横をアップで。 確かに主翼はやや薄い感じがします。この辺りはレーサー機出身のカストルディらしい高速翼なんでしょうが、とにかく旋回が難しい機体だった、というのはこの辺りが原因のような気も。抵抗は少なくなりますが、当然、揚力も落ちますから。まあ、それって戦闘機としては完全にダメじゃん、という事なんですが。ついでにわずかにねじり下げが入ってるように見えますが、この角度からでは断言できず。 例のファスケースのラウンデル右上に見えてる小さな白い丸は恐らく無線アンテナを張るための絶縁部だと思うんですが、この展示ではアンテナ線は張られておらず、詳細は不明。 この2017年の訪問時には周囲が改装中で正面側に回れず、この写真が精一杯でした。 注目はエンジンカウル根元の集合排気管。 全14気筒の排気を左右二本にまとめて排気してるんですが、その排気管、なぜか下向きなのです。 斜め下に向けるとかならF4U-1などもやってますが、後に普通の後部排気に変更してますし、そもそも真下には向けてません。この構造に何のメリットがあるのか、いろいろ考えてみたのですが、未だによく判らず。他に採用してる機体も無いですしね…。 水上レーサー機では液冷エンジンで胴体横に排気管を逃す設計ばかりだったカストルディが、初めての空冷エンジン機の設計にあたりよく判らんままやっちゃったのか、とも思いますが。 なので金属性の輪冠型のオイルクーラー、そしてこの下向き排気管と、やけに独自性の高い機首部なのもMC.200の特徴かもしれません。 |