今度は正面上から。
この角度から見ると逆ガルウィングのように外翼が跳ね上がってるように見えますが、
先に見た後退角による錯覚です。
航空機のようなややこしい構造の立体物の全体像を、一枚や二枚の写真で掴むのは
そもそも不可能なのだ、というのが理解いただけるかと。
ちなみにこうしてみると、水平尾翼のエレベータ(昇降舵)面も
かなり大きく取られてるのが見て取れます。
やや斜め前から。
ヤケにコクピットがデカイのは、元々が地上をよく見ないとならん機種ゆえでしょうか。
ついでに内翼(胴体横の翼部)、主脚の上になんかいろいろありますが、燃料の給油口ですかね。
主翼付け根後部、胴体と接合される部分のフィレット(接続部外板)も丁寧に整形されていて、
この手の任務の機体としては、やはり贅沢な造りだなあ、と思ったり。
反対側の斜め前から。
胴体横、コクピットの下で飛び出してる黒い棒は、乗り込むときに使う手すり。
普通は折りたたみ式で、機体内に収容できるはずですが…。
よーく見ると上のプロペラの影に7.7mm機関銃の銃口が見えてるの、判りますかね。
ついでにコクピット正面の有機ガラスに穴が開いてますが、あれは破損ではなく、
本来ここにあった望遠鏡式照準器の取り付け部だと思われます。
さらに上から。
全体的にスマートですが、低速で飛ばなきゃいけない以上、主翼は厚めです。
最後は真横の下から。
フラップは翼の下半分だけが開くスプリット式。
他の機体でも書いてますが、この時代だとライト兄弟のオービルと同僚のヤコブスの特許、
まだ生きていたはずで(1921年申請 24年認可 Patent
No. 1.504,663)、
ちゃんと使用料払ってるのかなあ、これ(笑)…。
あるいは日本では特許申請してなかったのか?
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