お次はエンジンと、ウーフーの特長ともなってるカウル後部を観て行きます。

こんな感じの展示になってるんですが、
手前にあるのはエンジンカウルの後部のみで、
前半部は一部が主翼と一体化してるためか、ここにはありません。

この後部のコーン(三角錐)部分はエンジン後部の気流調整用と同時に、
燃料タンクにもなっており、上に見えてるのはその給油口でしょう。
これがバーンと主翼の後ろまで出っ張ってるのがHe-219の特徴の一つです。



そのコーン部を後ろから。

ドイツ人の設計ですから(笑)、恐らくプロペラ交流をもっとも乱れさせずに
機体後方に流すには、こういったコーンを主翼の後方まで出っ張らせたほうがいい、
と何らかの理論的な裏付けがあったんでしょう。
できた空間は燃料タンクにもできますしね。

第二次大戦期のドイツ双発戦闘機はもちろん、
イギリスのモスキートやボーファイターとも一線を画する、
He-219のユニークな部分が、これです。



前から見るとこう。
手前の三角の銀色部分までが主翼で、
その後ろは主翼からデーンと飛び出す形になります。



横から見る。
この上にエンジンカウルと一体化した主翼が載るのですが、
それでも覆えるのはせいぜいエンジン半ばまで、
残りの前半部は取り外し式の外板があったはずですが、展示では見当たらず。


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