例の上から撮影システムで、コクピットを正面から。
胴体上は、ほぼ継ぎ目のない構造という感じで、
表面処理に相当細かい神経使ってるなあ、という印象です。

この写真だけで、この機体がスピットファイアと判る人が居たら、
マニアというより病気だろうなあ、と思ったり(笑)。
良く見るとコクピット横の搭乗用ドアがうっすら見えてるので、判別は不可能ではないですけどね。



照準器も残ったままですが、大戦末期世代の機体ながら通常のもので、
ジャイロコンピューティング式では無いですね。

その前には例によって防弾ガラスが入ってるんですが、
良く見るとこれを支える支柱が見えます。
これはMk.IX(9)から見られるもので(後期生産型から?)、
防弾ガラスが強化されて重くなったのか?と思うんですが、
ここらあたりは悲しいほど資料が無く、なんとも言えませぬ。



キャノピー部をアップで。
所詮はアクリルで、経年変化で透明度が落ちてますが、
逆に言えばおそらくオリジナルのパーツです、これ。

後部は意外に急角度で後ろへ跳ね上がるラインになってます。
左側に見えてるのは例の南京錠(笑)。



コクピット横。
コクピット横の搭乗用ドアのヒンジ部がはっきり見えます。

カメラ窓から向こう側の窓が見えてるのも注意。
カメラを抜いてしまうとガランドウになるようです。
ちなみにコクピット後部のカメラ室は先にも書いたように元は無線機があった場所で、
その点検ハッチを改造して、このカメラ窓が造られてます。
なので下のネジを外すと、このハッチは上に持ち上げて固定する事ができ、
その状態でカメラの出し入れをやっていたようです。

ついでに、ここら辺りの外板の接合部の丁寧な仕上げも見事です。
ホントにエステ帰りの20代の女性会社員、という感じで、
そういやスピットファイアは口うるさい女性の意味だったなあ、と思ったり。


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