最後に尾翼部を。
まあホントに巨大な垂直尾翼で、他にちょっと似たような機体を思いつきませぬ。
既に舵面も完全に金属外皮になってます。
スピットの舵面が金属外皮になるのはグリフォンスピットからなんですが、
実はMk.XIV(14)より後に作られたグリフォンスピットでも、
蛇面が羽布貼りのものがあり、どの段階で金属外皮になったのかはっきりしません。
Mk.XIV(14)も初期の生産型は羽布貼りだったと思うんですが…。
そもそも生産次期を考えるとMk.IX(9)の後期生産型も
金属舵面になっていておかしくないのですが、こちらは私はまだ見たことがないです。
舵面の上が少し前に伸びてるのは、釣合舵(horn
balance rader)のためなんですが、
ここまで大きな面積を前に突き出す必要があるのか、という気もしますね…。
少しアップで。
意外に分厚い水平尾翼の構造とかも見といて下さい。
二枚分割になったトリムタブはやはり異なる角度で固定できるようです。
ちなみにこれも既に金属外皮となっています。
水平尾翼は基本的に後期マーリン搭載スピットからほぼ変わってません。
ただし、昇降舵(エレベータ)面が、こちらも金属外皮になってますが。
やけに面倒な切り貼りの面構成になってるのは微妙に謎。
さらに良く見ると枕頭鋲ではなく、普通のリベットが使われてたりします。
どうもいろいろ微妙な感じですね、この辺り。
(やや特殊なブラインドリベットだ、との指摘を掲載後掲示板でいただきました)
といった感じで、この機体はここまで。
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