反対側の主翼上から胴体方向を。
やはり主翼上面はツルピカ仕上げで、継ぎ目などの処理もかなり綺麗です。
主翼の真ん中で出っぱってる凸部は20mm機関砲尾部の
ドラム給弾部(弾倉ではない)を収容するために設けられたもの。



胴体下中央部分とか。
例によってかなりのネジが無くなってるのはご愛嬌…

良く見るとMk.VII(7)と同じようなフック型の固定具があります。
先にも書いたように、おそらくスリッパ型増槽の固定具だと思いますが、詳細は不明。



胴体後部から機首方向を見る。
例の信号弾疑惑の手前の穴は何かでシールされていた跡がありますから、
タイ空軍としては、こんなとこにいらん穴開けやがってイギリス人の野郎、
という感じだったんでしょうね…

胴体横のカメラ窓の透明板(ガラス?)が機体の丸みを帯びたラインから独立して、
キチンと平面を維持してるのも見といてください。
こうじゃないと、写真が歪んでしまうからでしょう。



コクピット周辺をややアップで。
キャノピー(天蓋)が、ほとんど閉じた状態でも、意外に胴体と隙間が空いてます。
経年変化によるものかも知れませんが、タイ空軍、余計な事はしない人たちなので、
おそらく最初からこういった特徴はあったと思われます。

機体上のキャノピー(天蓋)部スライドレールの末端に
何かバネのようなものが飛び出してますが、これも正体不明。
ついでにキャノピー左下に何かぶら下がってますが、
あれは見学者が勝手にコクピットに入りこまないように懸けられた南京錠(笑)。

注目はキャノピー(天蓋)の左右の膨らみ。
視界確保のため、Mk.I 後期生産型以来の伝統、
左右に膨らんだ形状を水滴型になった後も維持してます。
これは同じようなキャノピーのP-51Dなどには見られない特徴です。

ついでに機首が先端に向けて絞り込まれるにつれて
グリフォンエンジンのシリンダーヘッドによる凸部が大きくなってゆくのも確認できるかと。
その横の排気管と合わせて、なんだか謎の古代生物っぽいな、これ。



余談ですが、キャノピーを左右に膨らます、というのはこれまたF-16でもやってますね。




F-15では、ちょっと微妙な感じ。
ちなみにこの角度から見ると、F-15はスヌーピーの生まれ変わりとしか思えぬ、
と私は考えているのですが、いかがでしょう。



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