■帝国戦争博物館 ダックスフォード編
こちらは同じイギリスでも別系統の博物館、
帝国戦争博物館のダックスフォードに展示されてるFi-156。
帝国戦争博物館はイギリス中にいくつかの施設を持つのですが、
航空機に関しては、このダックスフォードが最大です。
場所としては大学の街、ケンブリッジのすぐ近所となってます。
これも大戦中の機体ですが、
例によって表面の羽布は全部張替えられてます。
ただしこちらはフランスで生産された機体らしいです。
私が見学したときは、この主翼折りたたみ状態で展示されてました。
この形態は、あまり見る機会がないと思いますので、貴重です。
シュトルヒは前線部隊に常に同行したため、部隊の移動時には
こうやってコンパクトにして、車両で牽引したり、
列車に乗せたりして運送していたようです。
おそらく後ろを持ち上げて、
トラックで逆向きに牽引したはずですが、詳細は不明。
反対側からだとこう。
よく見ると尾翼に主翼を固定する索(棒?)が伸びてます。
ついでにこの機体は先のRAF博物館の機体にない、
機首部の上の左右に出っ張りがあるんですが、
これが何かはよくわからず。
で、ようやく登場、真後ろから見たシュトルヒ…と言いたいところですが、
これは戦後にフランスで生産されたモラン・ソルニエMS500シリーズ。
ただしこの角度から見る限りでは、ほぼシュトルヒと変わらないはず。
コクピット上の透明部も意外に複雑な構造ですね。
ついでに主翼の上に小さな黄色い三角マークが見えてますが、
あの辺りが燃料タンクなので、おそらく給油口の指示でしょう。
横から機首周りを。
このモラン・ソルニエMS500も、
当初はオリジナルのアルガス エンジンを積んでたのですが、
やがてエンジンのストックが底をつくと、
空冷星型のヤコブスJ-4エンジンを搭載していたようです。
写真の機体がそうなんですが、このJ4エンジンの機体はMs505と呼ばれた、
という話もあり、ここら辺りはイマイチはっきりしない部分があります。
という感じで、ダックスフォードの機体はここまで。
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