お次はコクピット周り。

視界確保のために主翼をコクピットより上に付け、
さらに大きく外に飛び出してる窓が付いてます。
これらは全て平面ガラスなので、
なんとも複雑な幾何学的構造になってます。
そこに鋼管骨組の胴体構造が重なって、
絵に描けと言われたら、死んでもイヤだ、という感じの構造になっております。

ついでによく見ると、何箇所か開けられる窓が付いてるのがわかります。
外部との会話用なのか、何かを投下するためなのか。

他にも主翼とコクピットのつなぎ目にピンが飛び出してますが、
これは後で見る主翼折りたたみ機構の固定用のもの。



反対側を少しアップで。
右側の支柱にも棒が見えてますが、おそらく搭乗時の手すりだと思います。

 

やや離れて後ろから。

コクピットの天井も透明のアクリル板となってるのがわかりますね。
この機体は非武装型なので平らな透明板になってますが、
武装型だと、ここが円筒状に盛り上がって7.92mm機関銃が入ってます。

その上に見えてる涙滴形のでっぱりは方位確認用のアンテナですが、
ドイツ機にこのタイプのアンテナがついてるのはあまり見たことないので、
戦後、イギリスで付けられたものの可能性があります。

コクピットと胴体の接合部が垂直ではなく、やや滑らかに繋げられて、
干渉抵抗の低減を考えられてるのが見て取れるのにも注目してください。

さらによく見るとコクピット後ろ、胴体横に五角形の板がありますが、
ここにはバッテリーが入ってる場所で、
おそらくその点検、交換用のものでしょう。


NEXT