お次は機首周り。
先に書いたように空冷V型エンジンのため、
こういったデカイ口が開いてるのですが、
それでもこれで冷えたのかいな、という疑問は残ります。
そもそも、機首後部に空気抜きの穴が見当たらず、
十分に冷却空気が回ったんでしょうかね。
夏のアフリカではキツかったんじゃないかなあ…。
ちなみに、プロペラはドイツではおなじみの木製プロペラですが、
その固定具らしいお椀型のパーツも木製なんですね。
脚周りとか。
タイヤは完全に現代の新品です。資料性はないでしょう。
その上、刀の鞘のような脚のカバー部分に例の45cm級緩衝装置が入ってます。
それ以外の脚全体でも衝撃を吸収するようになっており、
なんだかフォーミュラカーのサスペンションみたいだと思ったり。
少し離れて逆側から。
車輪から胴体に繋がる支柱に釘のように飛び出してるパーツが見えますが、
あれは多分足場で、奥のが搭乗に使うもの、
手前のがおそらくエンジン整備用のもの。
機体の横に搭乗用のドアがあるのもわかりますね。
Fi-156はこちら側から乗り込むようになってます。
この写真だと、機首下のオイルクーラーの形状もよくわかります。
機体表面を流れる層流をさけて、飛び出す形にしてるのでしょうが、
こんな低速機でそこまでするんだとも思ったり…。
ドイツ式のこだわりですかね。
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