ほぼ真正面から。
横から見るとアレだけスマートに見えた機体ですが、正面からだとこんな感じに。
どうしてこの女優の写真は左斜め前から撮影してばかりなのだろう、と思ってたのが、
映画で初めて正面から顔を見て、その理由がよくわかりました、みたいな感じでしょうか。

この写真でなら、Me262の前脚は中心からほんの少し右(向かって左)に
ズレた位置に付けられてるのが判ると思います。
この点の理由は知りませぬ…
ついでにこの機体はキチンとブレーキのホースも再現されてます。



真正面から見るとドードー鳥かカバのような印象の機体となりますね。
ただし先に書いたように、銃口から中央胴体へのつなぎ目までは
完全に新造されてますので、あくまで参考として、見といてください。

この手前の前輪カバーも木製だったはず。
そこには注意書きとして、前輪は引っ張るな、と書かれてるので、
ケッテンクラートなどで牽引する場合、
前輪以外の場所を引っ張れ、という事ですかね。

……ええー、そんなバカなと思って写真で確認してみたら、牽引器具は
前輪の脚ではなく、車輪のハブ(回転軸)に引っ掛けろ、という事みたいです。



鼻面部アップ。
この辺りは先に書いたようにレストア時に新造されてしまってますが。
この角度だと、主翼の前縁スラットの開き方もよく見れます。
上から見ると、あの部分には完全に隙間ができていて、そこから下が見えるはず。



さらにアップで。

照準器のRevi 16は恐らく本物。
ドイツの場合、ジャイロ照準器を実用化していたはずですが、
Me262は基本的に旧世代のRevi 16を使っていたみたいです。

これまたよく見ると中心から右にずれてセットされてますが、
これもドイツ機ではよく見るスタイルです。
ちなみにRevi16 は収納式照準器という、他の国ではあまりみないもので、
離着陸時など、使わないときは操縦席に対して出っ張らないよう、
奥に押し込んで収納できる構造になってます(完全に収納されるわけではない)。

正面には分厚い防弾ガラスが入ってるんですが、
これだけ明るい(向こうの景色が暗くならない)ガラスはさすがドイツ、というとこでしょうか。
そのガラスの左右に見えてる黒い線は恐らくガラスの曇り防止用の電熱線。
ドイツの場合、防弾ガラスにも電熱線を入れてました。


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