これもちょっと柱が邪魔ですが、少し離れた位置から。
ちなみに、この機体、どこから乗るの?という感じですが、
正解は天井からでして、コクピット上の一番大きな窓部分が、
胴体右側に向けて横方向に開きます。
こうして見ると主翼も後ろに傾いた状態で胴体に取り付けられてるように見えます。
となるとエンジン、主翼は水平方向に平行なのに、
胴体だけは斜め下を向いてる、という事に。
うーん、なんでしょうね、この構造。
やや斜め前から。
よく見るとドイツ機ファン感涙の機体が右と左後方に見えてます(笑)。
ちなみに、左下のプロペラはFw190のもの。
これがウドヴァー・ハジーセンターという場所です。
で、手前のおじさん二人はベンチに座ってる状態で、
ここからこの機体の地上での背の低さが推測できるかと。
主翼の間に見えてる丸いアンテナは基地などからの電波を受信して
機体の進行方向を確認するための方位測定用(DF)アンテナで、
それ以外、目だったアンテナ類がないのがこの機体の特徴の一つ。
ただし見えないだけで、張線式のアンテナは普通に張られており、
あのループアンテナのやや後ろから垂直尾翼の頂点まで
アンテナ線は張られています。
ここら辺りをアンテナ棒を立てずに処理する技術は
FW190といい、ドイツは上手いですね。
ちなみに外部からでは全くわかりませんが、
垂直尾翼の前縁部にもTアンテナと呼ばれるものが埋め込まれており、
このため、この部分は金属製ではなく、プラスチックなのだとか。
ちなみに、He-219の記事では書き忘れましたが、
あの機体の垂直尾翼も同じらしいです。
斜め前から。
コクピットが意外に狭いなあ、という印象。
しかし、潜望鏡がコクピットから飛び出してる爆撃機、というか
航空機ってある意味すごいですね。
まあ、戦後のイギリスが、離着陸時は潜望鏡で操縦するという
チャレンジャーな超音速機(Avro
730)を計画したりしてますが…
後部の主脚は前に折りたたまれるのですが、
その部分のカバーは地上では閉じられた状態になっており、
エンジンを切って油圧を失ってもあのままだったようです。
爆弾を搭載するときの作業が容易になるように、という工夫でしょうか。
ちょっと角度を変えて。
コクピット奥で二本の白いシートベルトが見えてる位置がパイロットシート。
一見すると視界の良さそうなコクピットですが、
あの位置からだと正面は機材だらけで、それほど視界は無さそうにも見えます。
ついでに、よく見ると木製機では?というくらいに滑らかな機体表面なのにも注目。
どうも大戦末期のドイツの高速機は外板の継ぎ目を合資樹脂で埋めて、
徹底的に凸凹を無くしていたらしく、いかにもドイツらしいな、と思ったり。
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