■コリオリはべりいまそかり



というわけだ、ペロ君。

「というわけだって、さっぱりわかんねえよ、あれじゃ」

ではもう少し、具体的にどんな現象なのか、を見てみよう。
ちなみに以下の図はGIFアニメだから、ブラウザはGIFアニメを見れる設定してね。
でないと、えらく苦労したのが悲しくなるから…
なんか矢印がヘロヘロ動いていれば大丈夫。




「なんだこりゃ」

全く動いてない平面を矢印が移動してるとこだね。

「いや、だからそれに何の意味が…」

とりあえず、これが普通の状態、と思ってちょうだい。
で、この運動は矢印の位置を(X1、Y1)、(X2、Y2)、
と示すことが可能だ。見ての通り、一直線の等速運動だから数式も
Y=1X
といった、極めてシンプルなものになる。
で、次に平面が回転運動してる状態での矢印の移動を見てみよう。

「これがどうしたの?」

二つある座標軸に対する、矢印の取るそれぞれの座標に注目しよう。
まず、一緒に回転してる座標軸の中では、上で書いた単純な式が常に成立している。
矢印と座標軸は一緒に動いてるんだから、その位置関係に変化はないんだ、
当然といえば当然。

が、薄く見えてる下の座標、動いてない座標から見た場合、
矢印は単純な直線運動をしてるような軌道を示さない。
動かない座標軸に対して、矢印がY=1Xといった単純な運動をしてないのはわかるだろ。

「うーん、なんとなく。結局どうなってるわけ?」



こうなってる。
緑の矢印が回転してる座標内での矢印の動き、
オレンジが、それを固定された座標から見た場合の動き。

「曲がってる?」

そう、これがコリオリの力、だ。
実際は矢印は動かない方の座標に置いて考えるんだけど、
GIFアニメを造る時、間違えちゃった、テヘ。
まあ、この方がわかりやすいでしょ。

「どうだかねえ…」

これが地球上でおこるわけさ。
自転してる地球上を直進しても、地球上から見たら、
それは曲がっている軌道に見える。
実際、曲がったとしか思えない場所に着弾するしね。
これが回転系の運動で見られる現象なわけだ。

「うーん、わかったような、わからないような」



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