■最後の比較
といった感じでざっと二つのカメラを比べて見ましたが、
最後に両者の画素数の違いを無視、
画像をほぼ同じサイズに縮小して、どれだけ違いが出るのか見てみましょう。
上がLX-7で、下がLX-100です。
下の画像の方が空の色の彩度が低いからLX-100だろう、と見当はつくのですが、
それ以外、正直、両者に明快な差は見られません。
十分な光量のある昼間の写真で、しかも30%以下まで縮小して使うWeb用なら、
正直、どっちのカメラでも一緒でしょう(笑)。
結局、20%前後画素数が増えた程度では、明快な差はつきにくいようです。
これだと、LX-100の約二倍という価格差を納得させる要素は小さい、という感じはしますね…。
もう少しアップで。
左(最初)がLX-100、右(次)がLX-7です。
これでも明確な差は認めづらいのですが、
よく見るとLX-100の方が画面右上の木の葉の細部描写が細かくなっており、
その下のエアコンの室外機などでも情報量が多くなり、細部が潰れてません。
ここまで細かく見て、ようやく差異がわかるわけです。
なので、B5(漫画雑誌サイズ)以上に印刷する、とかになると、
明らかにLX-100の方が優位だと言い切れるんですが、
解像度(画像の大きさ)がはるかに劣るネット上ではその優位はほぼ無いでしょう。
ここら辺りは原寸で見るともう少しはっきり差がつくのと、
光量が落ちると、さらに明確に違いが出てきます。
ここらあたりにどれだけの価値を見出せるか、ですが、これで価格が倍、
といわれると納得できるかは、ちょっと微妙な気はします(笑)。
ただし、いろんな写真を撮って行くと、LX-7より深みがある、奥行きが感じられる、
という写真が撮れる事が少なくなく、
これがパッと見た目ではわからない性能向上なのか、という気もします。
とりあえず、LX-7から今すぐ乗り換えるだけのインパクトは無いのですが、
確実に進化してるのもまた事実でしょう。
さらに、先に見たような夜景撮影能力の向上もありますし。
が、やはり値段がほぼ倍、ってのはちょっとやり過ぎだろうなあ…とも思うわけで。
そのスペックを見ると、そりゃ劇的に値段も上がるわ、という贅沢な構造なのですが、
そこまでやっても肝心の画質は劇的というほどの向上はしてません。
これで値段が3割程度上がっただけ、とかなら間違いなく絶対買え、という世界だったのに。
とはいえ、明らかに進化はしてるので、私なんかは買わざるを得ないわけです(涙)…。
また、あくまでLX-7と比べると魅力は落ちますが、
LXシリーズを持ってない、あるいはLX-5以前の機種だ、
という人なら、間違いなく買いです。
個人差はあるでしょうが、基本的にはめくるめく写真世界があなたを待ってます。
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